トヨフィールド45A+アートパノラマ170ホルダー用スピードファインダー
KENのつぶやき vol. 350 (2011.9.25)
つぶやき344でご紹介した、4x5カメラで6x17撮影をするためのトミヤマ・アートパノラマ170ホルダーを使う上で、とても困っている事があります。
それは、この専用ピント枠に映る映像がとても暗い事。日中晴天ならば何とかなる物の、私が多用する夜明け前後だと画面中央部の被写体が何とか見える程度で、画面周囲は何も見えず、構図造りが出来ません。そこでスピードファインダーを作ることにしました。
スピードファインダーと言えば、つぶやき330でトヨフィールド45Aで汎用的に使える物を紹介しましたが、アートパノラマ170ホルダーを使う場合は二つの理由で使えません。第一に6x17の画面サイズが4x5よりも大きいこと。第二にアートパノラマ170ホルダーのフィルム面がカメラ本来の面から42.35mm後退する為に、以前のスピードファインダーとは位置関係が全く異なってしまうことです。従って単にスクリーンを大きくするのみならず、新しいジオメトリーで作り直さなければなりません。
材料は例によってダイソーで調達しました。折りたたみ式の大型カードスタンドが主役で、A6ジッパーファイルはカードスタンドを収納するのに誂えた様なサイズなので、キャリングケースとして追加しました。コストは合計210円です。
今回は工作も簡単に済ませています。折り畳みスタンドにマジックテープを貼り付けて、カードを6x17の画面サイズ(56x172mm)に切り抜きはめています。また画面中央には照準に使うマーキングをしています。右端はパトローネケースを切って作った照準で、トヨフィールドのアクセサリシューに取り付けます。
トヨフィールド45Aの上面にもマジックテープを貼り付けて、カードスタンド、照準を取り付けたところです。
今回のスピードファインダーはフジノンSW125mm F8用に作っています。原寸大のスクリーンをレンズ主点〜フィルム面の距離に等しい125mm離れた所から覗く必要がありますが、その位置をフィルムホルダー後端として、スクリーンの取り付け位置を考えています。覗いた時にスクリーン中央のマークと照準を合わせることで目を正しい位置に置けます。
異なるレンズ用のスピードファインダーは、焦点距離に応じた「穴」の空いたカードを用意し、それを挿し替えることで対応出来ます。あるいは使うレンズに応じた枠のマーキングをカードスタンドにしても良いと思います。
これが完成形。スピードファインダーの視野はあくまで目安なので、水平は水準器で確認する必要があります。先日早速使いましたが、今までの構図造りの苦労が嘘のようでした。
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