今月の話題
筆影山、空振りの日の出とシングルヒットの紅葉
朝飯前の荒谷山
Adobeの術中にはまり、Photoshop CS5購入
銭壺山と極楽寺山
ホースマン612ホルダーのフィルム浮き
ナガタニ展望台、初挑戦も日の出無し
Adobeのアップグレードポリシー変更
OP/TECH Utility Strapを付けてみました
SilverFastのiSRDを試す
クルマの平均寿命は13年だそうで
ノギス購入
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昨日のダイアリーに書いた通り、今日の西日本の気圧配置は高気圧の後ろ側になり、私の知識では雲の多い天気になる筈でした。しかしテレビやウェブの天気予報は各地共に良く晴れるとのことで、「ホンマかな〜」と思いつつ、良い情景を逃したら後悔するので二日連続で出掛ける事にしました。
昨夜11時頃には三次に霧が出始めていたので、また荒谷山に行こうかとも思いましたが、趣を変えて26日には盛大な海霧が出たという瀬戸内海を望める筆影山に行くことにしました。睡眠時間を確保するために前夜の内に出発し、筆影山駐車場には1時に到着。朝5時まで寝ることに、、、。その前に撮影ポイントを確認に行けば、既に三脚で場所取りをしている方が居られて、海霧のシーズンだけあって競争は熾烈そうです。
5時に目覚ましを掛けてクルマの中で寝たのですが、3時過ぎぐらいからクルマが次々にやって来まして、5時まで寝ていたら場所が無くなってしまいそうでした。それで予定を繰り上げて4時には筆影山中腹の撮影ポイントに行きました。既に3名の方が三脚を立てられていて、私が2本三脚を立てたらあと3〜4名分ぐらいしか空きが無くなりました。
肝腎の天候の方は、私の予想通りの曇り空で、霞みも出ていて、日の出を全く期待出来そうになく、テンションは下がりっぱなしです。眠いし、寒いし、お腹空いたし、、、(-_-;
その後も三々五々カメラマンが来られて5時半には撮影ポイントが三脚で埋め尽くされました。残りは広場の上のスペースに数名分で、そこも6時頃には一杯になりました。しかしこの情景を前に、カメラマンの皆さんのテンションは高くありません。
7時過ぎ、晴れていれば太陽が顔を出している時間ですが、曇り空に霞み、海霧無しというこの有様。広場にシャッター音が響き渡ることはなく、皆さん一斉に撤収を始めました。
駐車場に戻ると、埋め尽くしていたクルマが蜘蛛の子蹴散らすように居なくなりました。私は筆影山にも紅葉があり、状態は仏通寺よりも良いと聞いていたので、再度カメラ機材を持って今度は山頂展望台の方に行きました。これが展望台で、右の白い建物は水洗トイレです。
山頂展望台に登った頃になって、やっと霞の向こう側から太陽が顔を出しました。山頂展望台からの眺めはご覧の通りで、木々に邪魔されて撮影向きではありません。
紅葉は展望台に続く道沿いにありました。規模は大きくなく、精々30mぐらいの区間ですが、傷んだ葉が少なく、撮影しやすかったです。
これで背景が青空だったらそれなりの写真が撮れたかも。
紅葉に柿の木、秋を感じさせる情景でした。日の出の方は全くの空振りでしたが、プチ紅葉撮影が出来たので今日は満足でした。
二日連続の撮影だったので、眠いです。明日からまた仕事なので、体調を取り戻さないと、、(^-^;
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2011年11月26日(土) |
朝飯前の荒谷山 |
天気予報によれば今週末は二日共に晴れる物の、高気圧の位置が土曜日は西日本の真上、日曜日は東日本に抜けるとあり、霧の発生条件は土曜日の方が良さそうでした。しかし土曜日は午前中に家の用事があるので、どうしようか、、
この条件を逃すと後悔しそうなので、近場で朝飯前に帰ってこられる荒谷山まで行ってきました。
現地には5時過ぎに到着。気温は0度で地面が凍っていました。防寒具を着込み、撮影ポイントに行けば、予想通りの見事な霧の海で、空には満天の星がきらめき、僅かに薄明が始まっていました。そこで早々に撮影開始。
西の空にはオリオンが沈みかけ、先客のカメラマンがコンポジット撮影用にセットしたデジタル一眼レフが、静かな空間に一定間隔でシャッター音を響かせていました。
薄明が進み、星が消えゆき、朝が近づいてきます。アートパノラマ170とEOS-3でこの情景を収めて行きます。
高気圧が真上にあるので、予想通り雲一つ無い快晴で、日の出前のこの時間が一番焼けた情景でした。
そして日の出。山が少し高い所から太陽が顔を出したので、殆ど赤くなっていませんでした。日の出の情景としては平凡ですが、薄明から日の出までの時間帯に結構シャッターを押せたので、それなりに満足です。懸案だったアートパノラマ170+Nikkor SW120mm F8の組み合わせで撮影することが出来たので、出来上がりが楽しみです。
すっかり日の出が遅くなり、太陽が顔を出したら7時を回っていました。現地を去ったのが7時40分頃で、それから自宅に戻り、少し遅めの朝食を採ってから、いつもの土曜日の生活が始まりました。
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2011年11月24日(木) |
Adobeの術中にはまり、Photoshop CS5購入 |
Adobeのアップグレードポリシーが代わり、次世代CS6からは直近バージョンからでしかアップグレードできなくなります。このポリシー変更はある意味で、まだCS5を持っていない人は早く買え!という脅迫とも言えます(-_-;
そのAdobeの術中にはまる形で、Photoshop CS5 Upgradeを購入しました。
【見境の無い値下げ攻勢】
アップグレードポリシーの変更を知ってからAdobeのサイトをチェックしたら、クリエイティブスイートのフルバージョンなら5万円とか、結構見境のない金額のキャッシュバックキャンペーンを実施していました。単体商品のアップグレード版は定価が高くはないので5000円でしたが、税抜き25000円の商品に対して2割引相当。ふ〜〜ん、とか思っていたら、更にいきなり期間限定のダウンロード版15%引きキャンペーンまで始まって、合計35%引き。
ダウンロード版の嫌いな私は並行してamazonの価格をチェックしていましたが、このキャンペーンが始まった直後にパッケージ版も値下げされて、20%引きの20000円ちょっとで買うことが出来ました。未だ申し込んではいませんが、キャッシュバックと合わせると実質15000円ちょっとでの購入です。この値段なら、まあ良いか、、、とAdobeの術中にはまってあげた次第。
【要は、2011年第4四半期の短期収益改善対策?】
この動き、決算間際の超短期収益刈り取り策の様に思えて、Adobe決算でニュース検索を掛けてみました。Adobeは2011年第3四半期決算は目標を上回りながらも前年割れ。更に2010年第3四半期(2010年9月発表)の時点で既に日本での業績が不況の影響で極めて悪い、という評価になっていて、その後の震災の影響などで日本での業績が更に悪化している事は容易に想像出来ます。それ故のお金集めなのでしょう。ソフトウェアは変動費が殆どタダなので、大幅値引きして売っても短期的には儲かる一方です(長期的には単価暴落を起こして悪化リスクあり)。
【スキャナが動かない!】
まあ、その様な背景は兎も角、実質40%引きで手に入れられたので個人的にはOK。早速インストールしてみましたが、不便な事が二点ありました。一点は長年のノウハウを詰め込んだアクション(自動処理)が旧バージョンから引き継がれなかったこと。これは強制的にプレファレンスファイルをコピーしたら移植できました。
もう一点はスキャナが動かなくなったことで、この原因を突き止めるのに小一時間掛かりました。原因はCS4以降ではTWAINプラグインがデフォルトではインストールされず、Adobeのサイトまで行ってダウンロードしなければなりませんが、そんなことはソフトに添付された書類の何処にも書いていない!ネットで検索して方法を見つけました。しかしそれでもスキャナは認識されず、、、原因は32ビットモードで起動しないとCS5ではTWAINドライバーを認識しないためでした。私のMacはEFIが32ビットなのでPhotoshopも32ビットで起動していると思い込んでいたのですが、デフォルトは64ビット起動で、「情報を見る」ウィンドウで「32ビットモードで開く」にチェックを入れたらスキャナのメニューが現れました。
これで以前と同じように使えるようになり、良かったヨカッタ。
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2011年11月20日(日) |
銭壺山と極楽寺山 |
週の中頃の天気予報では週末は雨でしたが、土曜日の夕方になって、日曜日は朝から晴れるとの予報に変わりました。それで何処に行くか考えましたが、広島県北の紅葉は既に終わっていて、瀬戸内海沿いの紅葉がこれから見頃とのこと。真っ先に思い浮かんだのは三原市の仏通寺ですが、まだ色づき始めで早すぎるとのこと。その紅葉情報でふと目に留まったのが廿日市市の極楽寺山。
そこで目的地を極楽寺山として、自宅から同じ方向にある銭壺山で日の出撮影をしてから、極楽寺山に向かうことにしました。
家を4時に出て、銭壺山には5時半頃に到着。直ぐに薄明が始まりましたので、機材をセットして日の出を待ちます。薄明の頃には期待出来そうな空模様でしたが、、、
時が経つにつれて空が焼けることもなく、却って白けてきました。これは日の出時刻を数分過ぎた時間の情景で、肉眼では真っ白な朝です。
日の出の時刻から30分も経ってから、水平線上にあった厚い雲の上から太陽が顔を出しました。周りの情景は色付かず、収穫無し。アートパノラマ170に先日使えるようになったNikkor SW120mm F8を付けて待機しましたが、シャッターを押せず。未だに新しいレンズでの試写が出来ていません。今まで何度も銭壺山に来ていますが、良い朝焼けに巡り会ったことが無く、この場所での打率が悪すぎです(^-^;
銭壺山はここで撤収し、極楽寺山に向かいました。
極楽寺山の蛇の池です。睡蓮の季節に良く訪れますが、紅葉の季節は初めて。真っ赤なもみじが有るわけでは無く、ごく普通の森の紅葉という感じです。
ただ、睡蓮の葉が色付いていて、それと背景の森の紅葉との組み合わせが綺麗でした。いつもは何気なく見過ごす睡蓮ですが、花が無くても四季折々に風情があって、モネが傾倒した気持ちがホンの少しだけ分かった気がしました。
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2011年11月19日(土) |
ホースマン612ホルダーのフィルム浮き |
先週のナガタニ展望台でのポジが出来上がってきましたが、月夜で撮影した中判パノラマ分は惨敗でした。ホースマン612ホルダーを使った分は画面半分がボケた様になっていましたが、フィルムの浮きが原因と思われます。別にこれは今回が初めてのことではなく、昨年筆影山で撮影したポジでも現れていまして、今日は実際にフィルムを通した様子を観察して、どうなっているのか確かめてみました。
ホースマン612フィルムホルダーです。通称Ω巻きと呼ばれる方式で、向かって左側に装填されたフィルムは右巻きで送り出されますが、直ぐにローラーで左巻きに反転して撮影面に送り出されます。この反転する部分によってフィルムに一様ではない巻き癖がついてしまい、フィルムの平面性に悪影響を与えることが知られています。
ちなみにトヨのフィルムホルダーや、トミヤマ・アートパノラマのホルダーは反転することなく、直線的にフィルムが送り出されます。
フィルム一枚目の様子です。LEDランプをかざしまして、その反射模様でフィルム面の凹凸を判断できるようにしています。フィルムを装填してホルダーを閉じた時に、フィルムは反転ローラーの上にはありません。その後直ぐに撮影面までフィルムが送り出されますので、一枚目に限っては巻き癖が付くことはなく、比較的平坦な面を保っています。
そうは言っても、裏紙付きの120フィルムは平面性で不利で、6x12ともなると面積も大きいので、フィルム面の凹凸はそれなりにあり、ガラス面の様な綺麗さは望むべくも有りません。
二枚目の様子です。二枚目のフィルムは一枚目の撮影中に一部が反転ローラーの上にあります。従って一枚目の巻き上げから二枚目の巻き上げまでに時間があれば有るほど巻き癖が付き、画面左側にその部分が来て浮き上がってしまいます。LEDランプの反射模様が小さくなっている部分は盛り上がっている証拠。逆に巻き癖の反動でその直ぐ右側は少し反っているようで、反射模様が大きくなっています。この巻き癖は2枚目から6枚目まで全てに付いてしまいます。
一番浮き上がった部分の量をノギスで注意深く測定してみましたら、最大で0.5mmもありました。0.5mmと言えばカメラのような精密機器で扱う寸法精度ではありませんが、ホースマンのホルダーでは避けられないようです。
無限遠撮影で最大0.5mmものフィルムの浮きを焦点深度で補うにはどうしたらよいか計算してみました。被写界深度とは異なり、焦点深度はレンズのF値のみに依存し、基本的にF16よりも絞り込んで撮影する必要があるようです(許容錯乱円の直径は35mmカメラと同じ0.035mm前提)。
フィルム浮き量 | 無限遠を焦点深度内に収めるF値 |
0.5mm | F14.4(F15) |
0.4mm | F11.6(F13) |
0.3mm | F8.6(F9) |
0.2mm | F5.7(F6.3) |
0.1mm | F3.0(F3.2) |
月夜で私はF8で撮影していますので、ボケた写真になってしまったようです。以前、F8でゾクゾクするような解像感を持った月夜の写真を撮ったことがありますが、考えてみればフィルム一枚目での撮影でした。ならばF16で撮影すれば、、と思われるでしょうが、ISO100フィルムでF16だと、月夜(半月)での露光時間が1時間半〜2時間ぐらいになりますので実用的ではありません。一方で日の出など明るくなってからの撮影ではF16以上に絞り込みますし、シャッタースピードも1/x秒の単位なので、フィルム浮きの問題を感じたことが余りありません。
同時に使ったトミヤマ・アートパノラマ170ホルダーでは巻き癖が付くこともなく、LEDライトでの観察ではフィルムは比較的平坦さを保っていました。しかし実際の月夜の撮影結果(露光時間40分)はフィルムが「動いた」と思われる映像になっており、恐らく吸湿によりフィルム面が浮き上がった為の二重像、及びフィルムが縮み、送り出し側から少しフィルムが補充されたと思われる、画面半分だけ僅かな流し撮りになった映像になっていました。画面面積が645の4倍という617は一筋縄では行きません。ウェブ上ではカメラ内に乾燥空気を送り込むことで、何とか長時間撮影出来たという記事もあり、皆さん苦労されている様です。フィルム面の揺動などデジタルなら無縁の話ですが、、
月夜の風景は好きな被写体ですが、中判パノラマでは作戦を考え直さなければなりません。
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2011年11月13日(日) |
ナガタニ展望台、初挑戦も日の出無し |
広島は週末になると雨模様を繰り返し、雨のない週末は実に5週間ぶりです。
土曜日の朝も条件が良さそうでしたが、この一週間は仕事がきつく、ちょっと風邪気味だったことも重なって、金曜日の夜はフラフラして少し寝ないと身体が持ちそうに無かったので、土曜日早朝の撮影は諦めました。日曜日の天気予報は少し下り坂で、広島県北は曇り、晴れるのは瀬戸内海沿いだけのようなので、三原市の筆影山に行こうかと考え、例によって日の出の方角を地図でチェック。筆影山も良いですが、安芸灘諸島・岡村島にあるナガタニ展望台でも撮影出来ることが分かり、ナガタニ展望台にしました。今日は満月を少し過ぎた月齢なので、夜通し空に月があり、月夜の撮影が出来るので徹夜です。
ナガタニ展望台はいかなる地図にも掲載されていません。今年1月の安芸灘諸島巡りで、夜明け前に現地を色々と走り回っている中で展望台の入口を示す手書きの看板を発見。しかし、クルマでその道を進むと、軽自動車でも走るのをためらうほど道が急峻で狭く、途中で引き返したのでした。
その後、ネットでナガタニ展望台の事を調べたら、確かに道は続いていて、アクセス道の狭さからは想像も出来ない立派な展望施設があることを確認しました。9月に仲道さんのコンサートで安芸灘諸島を訪問する機会があり、ナガタニ展望台にも行ってみましたがその日は大雨で、私が展望台にいた頃は時間雨量20ミリの豪雨でした。今日が三度目の正直、撮影は初挑戦です。
自宅を土曜日の10時過ぎに出発し、ナガタニ展望台には12時少し前に到着しました。当然ながら、他に誰もいなくて、天頂付近には満月が輝いていました。
月夜に佇むナガタニ展望台です。U字型の展望台で、視界は南側に180度以上開けています。一階には綺麗なトイレも完備されています。ここに至る道は普通車だと柑橘類の木にボディをこすりながらでないとたどり着けないほど狭く、途中で切り返しながら180度ターンさせられる所もあります。万一対向車とお見合いしてしまったら、どちらかが狭い道を決死の覚悟でバックせざるを得ません。展望台側からだとアクセス道が見渡せるので、クルマが来ていたら展望台で待った方が良いです。
展望台からの眺めです。しまなみ海道・来島海峡第一大橋から第三大橋までを綺麗に見渡せます。この海峡は主要航路のようで行き交う船が沢山あり、長時間露出で綺麗な航跡を描くことが出来そうです。
空は晴れ、月の側にオリオンが昇っていました。月夜での長時間露出を繰り返しながら朝を待ちますが、高層の雲があるので朝焼けへの期待が膨らみます。
船が行き交う海峡の情景だけではなく、岡村島の街明かりや防波堤も良い被写体になりました。デジタルだと結果が直ぐに分かるので、それを確認してからフィルムでも撮影して行きました。
しかし、薄明が始まる頃になると異変が、、、東の空に厚い雲が現れ、辺り一帯が薄い霞みに包まれたようになってしまいました。カメラ機材がみるみる結露し、遠景が失われて行きます。
夜中には綺麗に見えていた来島海峡大橋もご覧の通り。この画像だと霞の中に僅かに存在を確認出来ますが、肉眼では見えませんでした。日の出の時刻を過ぎてもこの状態は変わらず、結局日の出を見ることは出来ませんでした。
西の空には綺麗な朝焼けと共に、月が沈もうとしていました。この情景だけ見ると、条件の良い晴れた朝に思えますが、、
これ以上ナガタニ展望台に居ても仕方ないので、撤収しました。
日の出の当てが外れてフィルムが余ってしまったので、帰り道に安芸灘大橋の真横まで行って、橋の写真を撮ってきました。まあ、フィルムの消化試合というとこでしょうか。長さ1000mを超える綺麗な吊り橋ですが、被写体としては空の青に溶け込んでしまう水色塗装がちょっと残念。潮流が早く、長時間露光出来れば面白そうな情景でした。
徹夜の週末を成果無く終えて、明日からまた激務の一週間が始まります。
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2011年11月11日(金) |
Adobeのアップグレードポリシー変更 |
ただ一言、酷いね〜
Adobeのソフトはアップグレードの際に、昔はどのバージョンを使っているかは不問でした。それが数年前から「3世代前まで」というルールが出来上がりまして、既に3世代を超えて使っていた私はフルバージョンのPhotoshop CS3/Dreamweaver CS3を購入。次はCS6だな〜と思っていました。ところが昨日のメールで突然に、、CS6からは「直前世代のみ」に変更されてしまいました。また別の方法としてCreative Cloudなら常に最新バージョンを使い続けられますが、これは年額63000円(月額5250円)も払い続けるという悪大名の年貢の様なシステムです。
通常バージョンを毎回アップグレードするにしても、Creative Cloudを使うにしても、毎年万単位のお金を貢ぎなさいという方針ですよね。加えてこの仕組みはパソコン側もCPU/OS共に常に最新に近い状態に保たなければ使えなくなる可能性が大きいので、出費は尋常ではなくなります。
Dreamweaver CS3は全く使っていないのでアップグレードは不要ですが、毎日のように使っているPhotoshopは CS5 Upgrade (26250円)を買うかどうか、考え中、、、。
Adobeの今回の方針変更をビジネスチャンスと捉えて、Adobe互換(あるいは同等)ソフトが安価に出てきてくれないかな、と思います。
アップグレードポリシー改訂についてのご案内
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2011年11月9日(水) |
OP/TECH Utility Strapを付けてみました |
先日購入した OP/TECH Utility StrapをEOS-3に装着してみました。
このストラップの特徴は、重い機材でも肩への負担を軽減するネオプレーン素材のショルダーパッドと、そのパッド部分が簡単に外せること。パッドを外した残りのストラップ部分はクリップで繋ぐことが出来ます。
夜明け前の山の上でバルブ撮影している時はかなり強い風が吹いていることが多く、カメラストラップが風になびくのでブレた写真にならないかいつも心配をしています。その風になびく部分が簡単に外せるので、OP/TECHのこのシリーズに興味がありました。まだ実戦には使っていませんが、装着してみた感想は、、
○:パッドを外した残りのストラップだけでも、短時間なら肩に掛けられる長さがあるので、三脚撮影時のカメラ交換には便利(カメラを落としそうにならずに済む)。
○:パッドを外してもストラップが残る物の、表面積が小さく、クリップの重さもあるので、風になびくことは少なそう。
X:外したパッドが長くて厚く、カメラバッグに収まらないほど嵩張る。
本来の商品意図どおり重量機材に装着すると活きるストラップのようです。私の使い方からすればパッド部の小さな別シリーズの方が良かったみたい。クリップが汎用ならパッド代わりになるものを探すのですが、細部を見ると接合面に曲線が使われており専用設計のようで、OP/TECH製アクセサリー以外は装着出来そうにありません。
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2011年11月6日(日) |
SilverFastのiSRDを試す |
ブローニーフィルムのスキャニングの際に、EPSON GT-X970とBetterScanning製フィルムホルダー、アンチニュートンガラスを併用するとDigital ICEが使えないことになっています。また使用できる、できないに関わらずDigital ICEを使うとスキャニング時間がとても掛かる為に、私は使っていません。お陰で1.6億ピクセルに達する6x17スキャニング画像のゴミ取り作業に1枚50分ほども掛かります、と10月23日のダイアリーに書いたら、スキャニングソフトのSilverFastがBetterScanning製ホルダー+アンチニュートンガラスでも赤外線ゴミ取り機能(iSRD)に対応している事を教えて貰いました。
この週末は雨で撮影に行けないので、デモ版のSiverFast 8をダウンロードして試してみました。
こちらがスキャニングした写真の全体像。オリジナルは3200dpiで、1.6億ピクセルあります。SiverFastのデモ版ではスキャニング画像にソフト製造元の文字が入ってしまいます。スキャニング時間は18分30秒で、通常スキャニング、赤外線チャネルスキャニングがそれぞれ6分30秒程度掛かり、その後にソフト上での後処理と画像保存に5分30秒程度を要しました。
この画像はエプソン純正ドライバーでDigital ICEを使ってスキャニングした写真で、アンチニュートンガラスとの併用を推奨されていないのを承知でどのようになるのか試してみた写真です。スキャニングは時間優先モードで38分30秒掛かりました。通常スキャニング、赤外線チャネルスキャニングがそれぞれ6分30秒程度で終わるのはSiverFastの場合と同じですが、後処理に25分以上を要しています。エプソンのDigital ICE処理はマルチCPUに対応していないようで、CPU占有率をモニターしていたら一つのCPUのみ100%に張り付き、他のCPUは働いていませんでした。一方のSilverFast 8は私のMac Proの8コアを全て使い切るような動きをしました。この違いがスキャニング時間の違いになっているようです。
SilverFastのiSRDも、エプソンのDigital ICEも細かいゴミをかなり取り除いていましたが、少し大きめのゴミに対して完璧ではありませんでした。これから両者の違いを画面内に示した三カ所で比較します。全て3200dpiでスキャニングした写真のピクセル等倍画像です。銀塩らしさをデーター化するには、フィルムの粒子が見えることが大切なのでこの解像度でスキャニングしています。レタッチはしていませんので、明るさや色調の違いは無視下さい。
画像中央上部にあるゴミです。SIlverFast 8 + iSRDの方がやや惚けていますが、存在は消えていないので手動での修正が必要です。Digital ICEの場合はアンチニュートンガラスによりゴミ検知が完全ではないのか、よりはっきりした形で残っています。
画像左側にあるガラスの汚れと思われるものです。本質的にフィルム面から浮いているゴミでは無いので、どちらも取り除くことが出来ていません。傾向としてはエプソンのDigital ICEの方が形がはっきりしています。
しかし私が一番問題だと思ったのは、SilverFastでiSRDを使う場合に48ビット画像が得られないこと。ソフト自体は48ビットスキャニングが可能ですが、48ビットを選んでしまうとiSRDを初めとする画像調整機能が殆ど選べなくなります。加えてSIlverFastのデフォルトセッティング(アンシャープマスクはON)では画像のシャープさが出ず、BetterScanning製フィルムホルダーを使う価値が半減してしまいます。比較画像は中央右側の山の上にある鉄塔です。
画像のシャープさの問題は、アンシャープマスクのパラメターを調整すればどうにかなるかも知れませんが、ちょっと触ったレベルではiSRDをOFFにしてもエプソンの絶妙さには到達できませんでした。エプソン純正プラグインのアンシャープマスクには定評がありますが、それを今回確認した形です。
ゴミ取りON/OFFを含めて4通りの比較をすれば、やはり右に行くほどシャープできめ細やかな画像になります。
今回のテスト結果による私の結論は、、
- 赤外線チャネルを含めて同じ光学系を使ってゴミ取りスキャニングしているので、SilverFastのiSRDとエプソンのDigital ICEの効果に根本的な違いは無い。どちらもゴミ除去が完全では無いので、BetterScanning製フィルムホルダー+アンチニュートンガラスに対応しているとは言い難い。但し、小さいゴミにはどちらも有効。
- 48ビットスキャニングでも何ら機能制約が無い点と、シャープな画像がデフォルトで確実に得られる点から、解像度や画質、耐レタッチ性を優先するならエプソン純正プラグインの方が能力は上。
- SilverFastの利点は24ビットスキャニングに割り切った場合の、画像調整機能の豊富さとマルチCPUに対応した処理の速さ。48ビットではiSRDの他、アンシャープマスク、AACO、GANE、ヒストグラム、グローバルCC、セレクティブCCなど、ウリの機能の殆どが使えません。
私が中判パノラマ写真に求めるのは画質と細部描写であり、一方でスキャニングしたままの画像はレタッチがそれなりに必要なので、48ビットでスキャンし、レタッチ&リサイズ後に24ビットに落としています。48ビット欲しさにスキャナをアップグレードしたとも言えるので、SilverFastは私のニーズに合いません。
エプソン純正プラグインでDigital ICEを使うかどうかですが、一枚あたり30分以上も余分に時間が掛かる一方で、スキャニング後の画像チェック&ゴミ取りは無くせない(簡単短時間にはなりますが)のと、僅かにディーティルが失われるので、Digital ICEは引き続き使わずにスキャニングしようと思います。
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2011年11月5日(土) |
クルマの平均寿命は13年だそうで |
秋は霧と紅葉があり絶好の撮影シーズンですが、広島の週末は4週連続の雨で、サンデーカメラマンの私にとって殆ど天によるイジメに近い状態が続いています。撮影に出掛けられずにいますので、ダイアリーに書くネタも枯渇しています。
クルマのサスペンション修理が終わり、やっと快適な状態が戻ってきました。リアサスから小さな異音(カタカタ音)が出始めたのは思い返せば5年以上前で、しかし小さな音なので当初はトランク内の荷物からしているものと思っていました。それが徐々に大きくなり、今年2月に点検して抜けていたリアショックアブソーバーを交換。これで大きかった異音は消えましたが、暫くしたら少し残っていた小さな異音が大きく鳴り始めて、先日再点検。リアマルチリンクサスのアッパーアームブッシュの寿命との診断でアッパーアームを交換し、異音は解消しました。
ショックアブソーバー交換時に燃料タンクからの僅かなガソリンリークも発見されて、タンク交換もしていまして、今年に入ってからの修理費は車検費用、タイヤ交換費用も含めて40万円を大きく超えました。私の机の上には沢山の修理明細表があります(^-^;
現在のクルマは9月に13年目の車検を終えたところで、満13歳。以前乗っていたクルマは初年度登録から15年目で廃車にしましたが、やはり13年目頃、、、、11年目から15年目の間は10万円近い修理費の掛かる故障が年に1〜2件発生し(ショックアブソーバー、フューエルポンプ、ウォーターポンプ、オルタネーター、サイレンサー等々)、最後にトランスミッションが不調になったので廃車にしました。私の乗り方の場合は13年目の頃にひとつの節目があるようで、その節目の前に乗り換えた方が出費が少なくて済みそうです。次に新しいクルマに乗り換えた際には気にすることにします(笑)。ただ13年落ちのクルマを下取りに出しても中古価値が無いので間違いなく廃車。まだ動くクルマを廃車にするのは心情的にも環境的にも良くないので、次のクルマの13年目でもお金を掛けて修理をしながら乗り続けているかも知れません。
13年目の節目説はあくまで私の乗り方の場合で、私の会社には20年目のクルマを問題無く乗り続けている人もいます。その人は私とは違って走行距離が多くなく、山道を楽しんで走る事もしていないようです。私は芸北掛頭山などに頻繁に撮影に行くので、地方国道の山間部を走る事が多く、クルマには辛いオーナーだと思います。タイヤはローテーションをしても2万キロ以上持ったことは殆どありません。
登録乗用車の平均車齢(初年度登録から登録抹消までの平均年限、車の平均寿命)は2010年時点で12.7年だそうです。私のクルマはまだ平均値を超えたところなので、先は長いですね。主立った所を修理したお陰で走行時に感じる悪いところは特にありませんし、撮影ポイントを求めて東奔西走、まだまだ頑張ってもらいます。
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2011年11月1日(火) |
ノギス購入 |
ここ暫く、トミヤマ・アートパノラマ170でNikkor SW120mm F8を使えるようにする為に、カメラ各部の寸法測定をしていましたが、長年使ってきたノギスが経年変化で目に見えて狂っているのを見つけて、ノギスを新調しました。
今まで使ってきたのが写真最下段の薄緑色のプラスチック製ノギス。20年以上も前に購入した物で、プラスチックですから精度はそれなりですが、新品時は実用に困らない程度の精度がありました。しかし先日使ってみたら、デプスバーの金属棒がずれていて1mmもの誤差が、、。それ以外にも長年の使用でプラスチックが僅かに変形しているようで、ゼロ点も0.1mm程度ずれていました。
ノギスの世界を調べてみると、現在はミツトヨ製かそれ以外か、に二分されるようです。以前は国産メーカーが沢山あった様な気がしますが、安価な中国製に押されて淘汰されたようで、プロユースのきちんと精度保証されているノギスはミツトヨ製以外に見つける事が困難でした。中国製なら150mmサイズの金属製でも1000円前後から購入出来ますが、アマゾンあたりの評価を見ていると散々なので、少々奮発してミツトヨ製のM型標準ノギスを購入しました。価格は4000円台半ばです。
現在はデジタルノギスもあり、測定値の見やすさだけならデジタルの方が上ですが、動作原理がブラックボックスになってしまうデジタルの表示精度(経年変化も含めて)を余り信用していないのと、業務で使うわけではないので使用頻度が低く、使う頃には電池切れ、という顛末になりそうなので昔ながらのアナログノギスにしました。
ミツトヨ製は流石に精度が高そうで、スライドのスムーズさ、ガタの無さは印象的です。このノギスはメーカーに出せば精度測定や校正、証明書発行などをしてくれます。またメインテナンスに必要な子部品だけでも購入出来ます。
ノギスなんて精度の高いものが一本あれば済みそうですが、プラスチック製のノギスも購入しました。こちらはシンワ製の「プラノギス・ポッケ10cm」。ポリカーボネート製で極めて軽量で安っぽいです(笑)。価格は600円ほど。
何故これも購入したかと言うと、軽量コンパクトに加えて、プラスチック製なので電気機材でもショートや感電の心配なく使えますし、カメラ機材やレンズ等を傷つける心配も殆どありません。またつぶやきに掲載するなら、金属にとても細い線で書かれたノギスよりも目盛りが見易く、ストロボ光の反射で目盛りが見えなくなる事も少ないからです。
精度ですが、ミツトヨ製の精度が正しいとして、ミツトヨを20mm、40mm、80mmにセットしてこちらのプラノギスで寸法測定した所、内径測定は誤差ゼロ(ノギスの測定限界以下)、外径測定と段差測定は0.1mm小さめに出ました。商品そのものの表示精度も0.1mmになっており、その範囲内です。実用上の問題は殆ど無く、適材適所で使い分けて行きます。
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