今月の話題
夜露防止ヒーター購入
Nikkor SW120mm F8と617はいいねぇ
GENTOS T-REX 150LM
風邪でダウン
皆既月食撮影
水準器購入〜カルマン・スプリットレベル
ホースマン612ホルダーのフィルム浮きサンプル画像
筆影山、海霧は無いけど日の出に会えました
電子国土マップの掲載方法変更
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夜露防止ヒーターを購入しました。販売元は「星空・風景フォトギャラリー」さんで、業者というよりも私と同じく中国地方を拠点に活躍するアマチュアカメラマンの方です。その方が研究を重ねて作られたヒーターは、デジタル時代になって長時間のコンポジット撮影が一般的になってからは、夜明け前の撮影に行くと必ず見掛ける機材になりました。私も結露に悩まされたことが一度ならずありますので、このヒーターを購入しました。
私が購入した機材一式です。Aがヒーター部で、クッション材の中にヒーターが埋め込まれて、それを保温と簡単取り付けを兼ねたネオプレーン材+ベルクロのベルトが取り囲む形になっています。Bは単三電池8本用のケースに1.2mのリード線が取り付けられた物です。A+Bがエネループセットとしてセット販売されています。左側のエネループ8本パックはもちろん別購入。この基本キットにC〜Eを加えました。CはAと同じで、エネループセットのヒーター部分のみを特注で売って貰いました。Dはクルマのシガーソケットから電源をとるケーブルで、Eはその電源を二つに分ける分岐ケーブルです。
このセットは、短時間ならエネループで、徹夜のような長時間撮影なら容量の大きな12Vポータブル電源によるヒーター2本の使用を狙っています。ヒーターひとつの場合、単三エネループ8本で約8時間使えるとありますが、ニッケル水素電池の過放電は絶対厳禁。1.0〜1.1V程度で動作を止める回路が内蔵されていない物に本来使ってはなりませんので、このセットで使う場合には精々4〜5時間に留めるなど過放電まで余裕のある時間運用が必要です。
別に購入したポータブル電源、メルテックSG-3000DXです。20Ahのシールドバッテリーが内蔵されていて、DC12Vの他、矩形波ですがAC100V 55Hzの電源も利用できます。蛍光灯もついており、クルマのバッテリーが上がった時にセルモーターを駆動する能力も備えています。夜露防止ヒーターの駆動のみならず、車中泊時の暖房電源とか、停電時の緊急電源とか使い道が広そうです。
夜露防止ヒーターの運用だけなら、7Ahのバッテリーを搭載した下級クラスのSG-1000でも十分です。
ポータブル電源で夜露防止ヒーターを使う場合に、電源ケーブルの長さが足りませんので追加ケーブルを自作する道具も買ってきました。ヒーター電源には平型ギボシ端子(正式名はファストン端子)が使われていますので、それ専用の圧着ペンチと追加の平型端子セットです。圧着ペンチは既に持っていますが、色々な端子とセットで1000円以下で買える安物なので圧着が上手く行かず、長年苦労していました。今回購入した物はきちんとしたメーカー製のファストン端子/オープンバレル端子専用ペンチで、見るからに焼きと形状が良く、いい仕事をしてくれそうです(笑)。
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2011年12月18日(日) |
Nikkor SW120mm F8と617はいいねぇ |
トミヤマ・アートパノラマ170にニッコールSW120mm F8を装着して撮影した写真が出来上がりましたので、ご覧にいれましょう。
Tomiyama Art Panorama 170, Nikkor SW120mm F8, F22, 1/4sec. RVP100
Marumi Center Filter + Kenko Half ND8 Filter
筆影山から撮影した瀬戸内海の日の出写真です。アートパノラマ標準のNikkor SW90mm F8sもバリバリにシャープですが、苦労して装着したSW120mm F8も負けず劣らずシャープで、画角が狭い分、コサイン4乗則による周辺光量落ちが少なくて、センターフィルターの補正が効果的で自然な仕上がりになっています。またフィルター二枚重ねで太陽を入れてもゴーストが出ず、安心して日の出撮影に使えます。
では、どれだけシャープか、スキャニングした画像の等倍切り出しをご覧下さい。
3200dpiでスキャニングした写真の、因島大橋部分の切り出しです。スキャニング品質が最上級とは言えないEPSON GT-X970でもこれだけの画像が得られます。ポジ原版にはもう少し細かい情報まで刻まれています。
大判レンズでの撮影なので、同じ縮尺なら35mm用レンズで撮影した画像よりも眠くなるのは道理で、EF70-200mm F2.8Lの120mm域で撮影した画像があればもっとシャープです。でもこの画像の凄さは、モニター画面の解像度が96dpiだとすれば皆さんは6mx2mの画像の一部を見ているという事です。それでいてこれだけの情報量です。
しかし広告塔でもなければ6mx2mなんてプリントはしないでしょうから、個展で最も大きいプリントサイズと思われる3mx1m相当で因島大橋を切り出したのがこの画像です。この大きさならフィルム粒子も気にならず、緻密で広大な画像を楽しむことが出来そうです。
SW120mmクラスでの撮影は、トヨフィールド45Aにフィルムホルダータイプのアートパノラマ170を組み合わせ、Fujinon SW125mm F8を装着して既に何度か撮影しています。周辺光量落ちの少なさと補正のしやすさはフジノンもニッコールも同じですが、画像のシャープさ、細部描写力(特に周辺部)、耐ゴースト性能はニッコールの方が一枚上手で、617撮影の醍醐味はニッコールの方が味わえます。
617カメラに標準で付いてくるのはアートパノラマに限らず概ね90mmレンズですが、90mmと120mmの両方を経験して、私のデフォルトは120mmになりました。周辺光量の補正のしやすさだけではなく、周辺画質の余裕度も違い、夜景を撮影しても最周辺部でコマ収差が出ません。それに90mmレンズの画角(水平画角87.4度、35mmレンズの19mm相当)は狭い日本の風景には広すぎます(笑)。120mmレンズでも水平画角は71.3度、35mmレンズの25mm相当もあり、十分に広いです。上の写真でも尾道側の対岸から小佐木島の右端まで全部収まっていますから、、
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2011年12月17日(土) |
GENTOS T-REX 150LM |
天気の良い週末ですが、風邪をひいてしまったので撮影には出かけず、最近買った機材の話題でダイアリーを書いています。
購入したのはGENTOS T-REX TX-150LMというLEDライトです。以前、LED LENSER T7を購入しましたが、その際に最後まで候補に残ったのがT-REX 150LMでした。通常売価は4900円程もするGENTOSの中では上級に属する商品ですが、3000円程で買えるLED LENSER T7にスペックで劣るので余り人気はありません。しかし前回購入時点でアマゾンの価格が突然に下がりだし、2400円台まで下がったので「この価格なら」と思った矢先に、また元の4900円台に戻ってしまい買いそびれてしまいました。
その後もアマゾンの価格をウォッチしていたら、11月中旬になってからまた下がり出しまして、2400円台まで下がったところで購入しました。その後さらに2000円台まで下がったので「ちょっと早まったか」と思いましたが、現在は元の価格に戻ってしまっています。何処で買うかのタイミングは難しいです(笑)。
GENTOS T-REX 150LMの良いと思うところは次の3点です。
- オレンジピールリフレクターによる配光特性の良さ(照射範囲が広く、中抜けしない)。
- 光量が専用スイッチによる4段階切り替え式で、ON-OFF時に一発で設定時の光量になる。
- エネループに正式対応。
商品の内容は上の写真のとおり。余り出来の良くないナイロン製ホルスターケースと、単四電池が3本です。LED LENSER T7の場合はもっと出来の良いホルスターケースと、カラビナ、ストラップ、単四電池8本(二回分)が付属されていますので、やはり見劣りしてしまいます。
LED LENSER T7との大きさ比較、、、但し、奥にT7を置いて撮影したのでGENTOS T-REX 150LMの方が大きく見えますが、実際にはほぼ同じ大きさで、ごく僅かにT7の方が径、長さともに大きいです。
ライト付け根にある光量切り替えスイッチ(写真左)。これを少し前方に押し気味にしながら左右に回します。4段階光量切り替え以外にもSOSと点滅モードがありますが、私にとって使い道はありません。遠方の障害物確認時を除き、通常の使用では最も光量の少ないモードで十分です。
ボディ中央部にはクリップがついています(写真中)。しかしはっきり言ってこれは邪魔ですね。握ったときの感触が悪いですし、取り外しも出来ません。
150LMもT7もテールスイッチでON-OFFします。150LMの方は周囲がグラスクラッシャーになっているので、緊急時にガラスを割ることができる(?)のと、ライトを上向きにして立てる事が出来ます。
両者のリフレクターの違い。150LMはオレンジピールリフレクターで、広い範囲にムラのない光を提供します。その代わりに照射角は調整出来ません。T7はコリメータレンズによりスポットからワイドまで調整出来ますが、ややムラが出ます。
GENTOS T-REX 150LMの配光特性です。目玉焼き型の配光で、中央部に明るいスポットエリアがあり、その周りに均質な明るさが広がります。これはこれで使いやすい配光だと思います。最も明るいモードで、遠方照射力は70〜80mぐらいでしょうか?100mはちょっと苦しく、100mを余裕でクリアするT7には見劣りしますが、元から目指す性能が違っていますので優劣の問題ではありません。
LED LENSER T7の配光特性。照射角を大きく変更することが出来て、その範囲を比較的均質に照らし出します。スポットの場合は狭い範囲で遠方まで照らす代わりに、周囲に光は殆ど漏れません。ワイドの場合は広い範囲を均質に照らすので、明るい部分で瞳孔が閉じることもなく夜間作業ではとても使いやすいです。夜道を歩く時のように、遠方と足元を同時に照らしたい時にはT-REX 150LMの目玉焼き型配光特性の方が良いかも知れません。
さて、GENTOS T-REX 150LMとLED LENSER T7、どちらも出来の良いLEDライトで買って後悔することは無いと思いますが、二者択一ならどっち? と問われればLED LENSER T7に軍配を上げます。理由は、、
- T7の方がTPOに応じた使いやすさがある。スポット時の遠方照射力で勝り、一方でワイド時の光量差が殆ど無い均質な照射も夜間作業では貴重な性能。
- T7の方がかっちり造られている。150LMも造りは良いが、二カ所にガタのある部分がある。一つは光量切り替えスイッチ、もう一つがテールスイッチ。どちらも可動部なのでガタがあって当たり前だが、T7のテールスイッチは硬質ゴムでガタが無く、照射角変更部分も全くガタ無くスムーズに動くのはちょっと感動的。
- ストラップの使いやすさ、付属品の豊富さでT7の方が勝る。
- 但し、150LMのプリセット出来る光量切り替えスイッチはやはり便利。T7だと複数回テールスイッチを押さなければならない。またエネループ正式対応も150LMのポイント。
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2011年12月16日(金) |
風邪でダウン |
ここ5週間、土曜日と日曜日の間は寒空の下、殆どクルマの中で寝ていました。
日付 | 寝た場所 |
11月12日〜13日 | ナガタニ展望台 |
11月19日〜20日 | 自宅。3時半起きで銭壺山へ |
11月26日〜27日 | 筆影山駐車場 |
12月3日〜4日 | 筆影山駐車場 |
12月10日〜11日 | ナガタニ展望台 |
今週末も天気が良さそうだし半月が夜通し空にあるので、性懲りもなく車中泊(あるいは徹夜)覚悟で荒谷山か筆影山あたりに出かける予定でした。しかし最近の無茶が祟ったのか木曜日から風邪をひいてしまい、喉がとても痛くて怠いです。撮影に行ける体調では無いので、週末は自宅で寝ている予定。久しぶりに日曜日の朝を自宅の暖かい布団の中で迎えることになります。
インフルエンザが流行っているようですから、皆さんも体調にはお気を付け下さい。
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2011年12月11日(日) |
皆既月食撮影 |
昨晩から皆既月食撮影に出掛けました。どうせ出掛けるなら、そのまま日の出撮影もしようと思い、場所は筆影山、、、は人が多そうなので避けて、恐らく誰も居ないであろうナガタニ展望台にしました(場所はここ)。前回の満月時に惨敗したリベンジもありますし、月食撮影は大量機材&長丁場になるので、クルマの至近距離で撮影出来て、トイレが完備されているナガタニ展望台が打って付けです。
自宅を7時に出発し、展望台には9時に到着しました。この時はまだ展望台に灯りが点いていました。予想通り私以外には誰も居ませんでした。
月食はデジタル一眼レフで撮影することにしましたが、私はEOS 30D一台しか持っていません。しかし撮影したい写真は、超望遠レンズによる月の拡大写真、広角レンズによる固定多重撮影、皆既月食時の月と星空の共演(これも広角レンズによる固定撮影)、そしてつぶやき用の撮影状況記録です。1台4役をさて、どうするか、、、出発前に作戦を練りまして、結論は撮影目的別に三脚3本用意することにしました。固定多重撮影の位置決めは三脚+クイックシューで行い、違う撮影の為にカメラを外しても、元に戻せば撮影位置はクイックシューが覚えているという次第。使うレンズもズームだと毎回焦点距離が動いてしまう危険性がありますので、単焦点レンズとし、予め月食時の月の位置を調べて、皆既月食前後を収められる画角を持つシグマ AF24mm F1.8EX DGを起用しました。
超望遠撮影はシグマ AF APO 100-300mm F4EX DG HSM + シグマ APO TELE Converter EX 2xによる600mm撮影です。望遠レンズはシグマの170-500mm F5-6.3も持っていますが、上を向けると自重で縮んでしまうので、天頂付近の撮影には使えません。
超望遠で月を狙う。カメラは1.8mほどの高さにセットし、身長176cmの私が無理なく覗ける位置にしています。この写真を撮ったときにはまだ展望台の灯りが点いていましたが、月食が始まる前に無事消灯しました。
9時45分に予報通り部分月食が始まり、撮影開始。この写真は24mmレンズによる固定撮影分を10枚合成しました。月は左下から右上、つまり南東から南の天頂方向に向かって動いています。星野は右から二つ目の月の撮影時のものを合成しています。
皆既月食が始まって暫くした11時半ぐらいまでは晴れていましたが、その後は曇ってしまい撮影が出来ませんでした。皆既月食が終わり、部分食になっている時間帯は、雲が切れた一瞬に1カット撮影出来たのみ。なので9個目から10個目の月の間が開いています。
月食が進み月が小さくなるにつれて、沢山の星が見え始めましたので、皆既月食中は24mm固定多重撮影とは別に、オリオンを入れた構図でも撮影しました。オリオンは絵になる星座です。
天頂付近での皆既月食なので地表との組み合わせは難しいのですが、シグマの15mmフィッシュアイレンズは何とか月と地表を収めてくれました。
こちらは600mmで撮影した画像を合成した物です。
12時前から曇ってしまい、後半の部分食は一瞬しか見ることが出来ませんでした。月食が終わる1時ぐらい迄粘りましたがその後の成果は無し。諦めて夜明けの撮影まで仮眠を採りました。
5時に起きてみれば晴れていたので、満月下での撮影をしながら朝を待ちます。しかし東の空は雲が多くて条件が悪そう、、。
皆既月食も滅多に見ることの出来ない物ですが、起床した直後に火球を見ました。小惑星イトカワから帰還したハヤブサの最後の様に、大きな光が高速で飛びながら分裂してました。いん石として地表まで達するかなぁと思ってみていたら、途中で全部燃え尽きて、、残念。そのまま行けば四国に落下したはずです。起きた直後で撮影して居らず、写真はありません。
そして日の出の時刻ですが、太陽の脇の雲の穴から光芒が漏れましたが、肝腎の太陽は顔を出さず仕舞いでシャッターチャンスは訪れませんでした。
撤収時に、大分高い位置から太陽が顔を出しました。昨日紹介したカルマン・スプリットレベルの初陣を記念撮影(笑)。
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2011年12月10日(土) |
水準器購入〜カルマン・スプリットレベル |
デジタル水準器、ベルボン・アクションレベルはLEDが光るので真っ暗な夜明け前の撮影で重宝していましたが、二つの理由で原始的な水準器に買い直しました。
一つは水平キャリブレーションが知らぬ間にリセットされること。真っ暗な撮影状況ではこれに気づきにくく、また気づいたとしても他に水準器が無ければキャリブレーション出来ずその日は使えません。私の個体は工場出荷時のセッティングに戻ると明確に水平が狂います。もう一つは電池が切れると同じ状況に陥ること。交換電池は持ち歩いていましたが、電池交換したら水平キャリブレーションがどうなるのか分かりませんので、やはりその日は使えなくなります。
加えて、水平キャリブレーションをするにも別に高精度な水準器があった方が簡単です。アクションレベルの説明書にはオモリを付けた糸を垂らしてファインダーで合わせるようにと書いてありますが、作業は結構面倒であり、またファインダーのAFポイントや方眼マットの線がきちんと水平垂直に配置されているとも限りません。
新たな水準器ですが、縦位置、横位置両方に使えることと、大判撮影時には左右と仰角(前後)方向の水平を両方合わせることが必要なので、2ウェイ水準器がターゲットです。
電子水準器がカメラに内蔵されつつある為か、ホットシューに付ける水準器は絶滅危惧種にあるようで、ネット上で販売されている物の大半は中国製の安価で怪しいものばかり。水準器は見た目は簡単な構造ですが精密機器であり、精度の悪い物を買うと痛い目に遭います。故に、オークション等で出ている1000円もしないような商品はパス。
次に水準器が別のプラスチックケースに入っているハクバ・ルミナスレベラーやエツミ・水準器Wは精度が確保出来る筈がないのでパスしました。私が水準器探しをするようになったのも、スリック・ザ・プロフェッショナル雲台に内蔵されている水準器が狂っているからです(金属雲台に水準器内蔵でも取り付け部加工精度が悪くて狂っている)。
狙いはアクリル一体成型の水準器ですが、目に留まった順番に説明すると、まずエツミ水準器ツ−ウェイ(E-6044N)はかつて購入したことがあり、しかし1年経たずに水が抜けてお釈迦になったのでパス。アマゾンのレビューを見るとそれ以外にも工作精度、品質が目茶苦茶の様です。
次はハクバ2ウェイレベラー KPA-02で、メーカーは日本製を謳っており、筆影山でも多くの皆さんが使っている定番商品の様で、評判も良いですね。実売価格は2500円ちょっと。まあこれでも良いのですが、、、
実は私が一番心惹かれたのはUN製DX 2Wayレベラー(オデコ安全)。これは成型加工ではなく切削で作られた高精度品で、しかも全ての角が丸く削られてオデコが痛い目に遭わずに済むという心配りの効いた品物。価格は3980円とちょっと高価ですが、ハクバとの差額は1400円程なので、メーカーが自信満々に精度を謳う商品に逝ってみるのも良いと思いました。しかし残念ながら販売は終わっているようで、在庫している店がありませんでした(と思ったら、ヨドバシに在庫ありました(^-^;.UN 水準器で検索しても出ず、商品名で名指し検索すると出てきました。買った後の祭り、、12/10上梓後に追記)。
で、結局買ったのはこれらの何れでもなく、LPLが扱っているカルマン・スプリットレベルです。
この商品は買えなかったUN製DX 2Wayレベラーと同じ構造で、全ての角が丸く削られています。そして仰角測定時に用いるホットシュー取り付け部が小さい為に、水準器が前進しファインダーを覗いた時のオデコや目にあたる心配がありません(写真下部中央)。UNとの違いは切削ではなく成形品である事ですが、堅物のエンジニアが多いドイツ製だけあって精度も高いようで、ホットシューに取り付けたときのガタはありません。アートパノラマのホットシューに取り付けて、アートパノラマ内蔵水準器と精度比較してみましたが、見事に両者一致していました。
購入価格は4600円程と極めて高価ですが、恐らくこの水準器も絶滅寸前で、ビックカメラに在庫が2個あるのみでした。なら、今回買っておかないと二度とお目にかかれないかな、、、と思って購入した次第。今晩から実戦に使います。
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2011年12月7日(水) |
ホースマン612ホルダーのフィルム浮きサンプル画像 |
11月19日のダイアリーでホースマン612ホルダーで発生するフィルム浮きの話題を採り上げました。そのフィルムの現像とスキャニングが出来ましたので、実際の画像をご覧頂こうと思います。フィルム浮き発生原因の説明は割愛しますので、もし以前のダイアリーをお読みでない方、記憶が定かではない方は、先に11月19日のダイアリーに目を通してからご覧下さい。
2011年11月19日のダイアリー
トヨフィールド45A, ニッコール W180mm F5.6, F8, 8分, E100VS, ホースマン612ホルダー
ナガタニ展望台で月夜に撮影した、フィルム2コマ目の画像です。画像左側がフィルム巻き上げ方向で、左半分にフィルム浮きが発生しています。白枠内に拡大画像を追加しておきましたが、画面右側は街灯の点光源がほぼ点になっていて、航跡の線も細くなっています。しかし画面左側では航跡が太くなり、光源の大きさも大きくなって、明確なピンぼけになっています。被写体は無限遠にありますので、被写界深度を外れるわけはなく、フィルム浮きによるピンぼけであることがお分かりになるでしょう。
ホースマン612ホルダーは通称Ω巻きと呼ばれる方式で、フィルムが大きく反転させられる所で巻き癖が付いて浮きの原因になっていますが、直線的に巻き上げられて巻き癖の付かないアートパノラマ170ホルダーでも、裏紙付き120フィルムで6x17の大面積になると一筋縄では行きません。11月19日のダイアリーでは
しかし実際の月夜の撮影結果(露光時間40分)はフィルムが「動いた」と思われる映像になっており、恐らく吸湿によりフィルム面が浮き上がった為の二重像、及びフィルムが縮み、送り出し側から少しフィルムが補充されたと思われる、画面半分だけ僅かな流し撮りになった映像になっていました。
と書きましたが、実際の画像無しで上の文章の内容を理解するのは困難でしょうから、その画像もお見せしましょう。
トヨフィールド45A, ニッコール W135mm F5.6, F16, 40分, RVP100, アートパノラマ170ホルダー
この写真の場合、フィルムは画面右側に向かって巻き上げられます。その右側の拡大画像から左へ順番に見て行くと、まず一番右側は点光源がほぼ点光源になっています。画像が甘いのはレンズのイメージサークルがギリギリの部分である為です。しかしその直ぐ左側の部分では点光源がひょうたん型になっており、露光中にフィルムが動いたか、あるいは浮き上がったことを疑わせます。次に画面中央部の画像を見ると、また点光源が点光源になっており、二番目の場所はフィルムの浮き上がりによるものである可能性が高いです。
最後に一番左側の部分を見ると、また点光源が細長く横に流れており、フィルムの動きか浮きが疑われますが、二番目の場所がひょうたん型=点光源が二つに分離 であるのに対して、一番左側は横に連続的に流れており、私の推測ではフィルムが巻き上げ時の張力に負けて、露光中に少しずつ巻き上げ方向に動いたのだと思っています。この現象は画面左側1/3の範囲で発生しています。
露光途中でのフィルム浮動は通常の1/x秒程度のシャッタースピードであれば問題にはならず、フィルム浮きも大判レンズで一般的に使用するF22以上の絞りであれば焦点視度に収まり、やはり問題にはなりません。夜間の長時間露光になると絞りも開け気味になりますので、これらの問題が大問題になってきます。
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2011年12月4日(日) |
筆影山、海霧は無いけど日の出に会えました |
昨日土曜日は雨で、最近撮り溜めたフィルムのスキャニングをしていました。まだ終わっていませんので今日も引き続き作業ですが、天気予報では瀬戸内沿岸部は晴れるとのことなので、日の出撮影に行きました。目指したのは先週日曜日に空振りだった筆影山です。
4時半過ぎに撮影ポイントに行くと、満天の星空で、先客カメラマン数名が既にコンポジット撮影をされていました。三原市の最低気温8度と冷え込みが余りないので海霧は期待薄ですが、日の出は期待出来そうな空模様です。
5時45分頃から薄明が始まり、水平線付近から星が順次消えて行きました。
日曜日なので、今日も6時前に展望台は三脚で一杯、階段上のスペースも三脚で占められました。明るくなって見えてきた水面に海霧は無く、日の出に期待を寄せます。
日の出が確実にありそうなので、アートパノラマ170にもフィルムを装填し、センターフィルターとハーフNDフィルターを装着してその時を待ちます。
今日はデジタル水準器アクションレベルがまた狂っていまして(水平キャリブレーションが知らぬ間にリセットされていた)、アートパノラマにある水準器を頼りに設定し直しました。しかしそれに気づくまでに何枚も撮影してしまいましたので、アクションレベルには引導を渡そうと思います。これから昔ながらの水準器を物色予定。
そして日の出。太陽が雲に隠れたスキにデジタルで撮影。日の出の瞬間はEOS-3とアートパノラマで撮影していましたので、デジタル画像がありません。
そして太陽が少し高くなってからの情景。朝焼けが中途半端で絶景ではありませんでしたが、取り敢えずは日の出に会えて満足!
太陽がかなり高くなり、光度が強くなってからSIGMA APO 100-300mm F4EX DG HSMのテスト撮影。太陽をご覧のように入れてもゴーストはありません(100mm F8にて撮影)。今日のカメラマンは殆どがキヤノンデジタルのユーザーで、皆さん白ズーム(EF70-200L)を使われていましたが、ハレ切りシェードを用いるなど苦労されていました。EF70-200Lはどれも良いレンズですが、こと太陽を相手にするならシグマのこの黒レンズの方が実力は遙かに上です。
撤収間際に因島大橋を撮影してみました。レンズは同じくSIGMA APO 100-300mm F4EX DG HSM。因島大橋のワイヤーの一本一本が綺麗に解像していて、解像性能も不足はありません。164mm, F8にて撮影。
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2011年12月1日(木) |
電子国土マップの掲載方法変更 |
つぶやきや、きまぐれダイアリーの中でYahoo地図や電子国土マップ(国土地理院の地図)を使用していますが、電子国土マップの方がInternet Explorerで表示されなくなりました。正確に言えばJavascriptを自分で記述する地図はOKなのですが、電子国土ポータルの簡単地図作成サイトで得たタグを貼り付ける方の地図がJavascriptエラーになって表示されなくなったのです。但しFirefox, Google Chrome, SafariならWin、Mac両方の環境でOKです。Internet Explorerが少数派なら放置もあり得るのですが、ご存知の通りの最大派閥、何とかしないと多くのお客様にご迷惑が掛かる、、
Javascriptエラーの内容をつけて、電子国土事務局の方にメールで相談し、原因究明を試みました。結果はJavascriptの読み込みの順番でエラーになるケースがあり、同じページにJavascriptを多用すると起こりえるとのこと。ページの作り方に依存するので個別の対応は難しいと言われました。一つの心当たりはワイドモニター対応(幅広い画面で見ても無闇にコンテンツが広がらない細工)を施した際に、何百というページデザインを一括管理したくてJavascriptを幾つか埋め込んだことで、これが仇となったようです。
解決方法として、電子国土マップを画像データにしてダイアリーの中に表示し、拡大縮小、スクロールなどが可能な本来の地図はJavascriptを他に用いないシンプルな別ページに表示させる事にしました。ついでに別ページ表示の地図は画面一杯のサイズにしましたので、以前よりも見易いと思います。具体的には以下のようなやり方です。
地図をクリックすると、別ページで操作可能な地図が開きます。
なおOperaだとWin、Mac両方の環境で表示されません。そもそもOperaだと電子国土のJavascriptが動作しないようで、何をしても表示されませんでした。
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