2005年の節分草撮影はその冬一番の冷え込みのあった朝で、朝6時の総領町の気温はマイナス6度、夜明け前に雪が舞い、自生地にはうっすらと雪の積もった日でした。雪の中でうつむいて咲く節分草は、他の日には無い可憐な表情で私を喜ばせてくれました。
事もあろうに他の多くのカメラマンは積もった雪が邪魔だと言いブロアーで吹き飛ばして撮影していましたので、この情景もホンの30分程度の命でした。そんな人達には見つけられない節分草の表情を写してみました。自然現象はありのままで美しく、一方で人間の手の加わった情景は如何に巧妙にしようとも不自然に写るものです。

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