荒谷山のギャラリー2009

ギャラリー更新は2010年9月にしましたが、2009年秋に撮影した作品です。2010年のシーズンが始まりましたので前年分を慌てて更新しました(サボるなよ>KEN)。

2009年は1回の完全徹夜撮影を含めて4回ほど荒谷山に通いました。その徹夜時の作品をメインに、様々に変化する荒谷山からの霧の海の情景をご覧下さい。日の出の情景ももちろん良いですが、薄明が始まる前の情景は撮影する人が殆ど無く、従って類似の作品をあまり見掛けません。しっかりとした防寒対策をして、皆さんも真夜中の霧の海撮影にチャレンジしてみて下さい。


Part 1. 移り行く情景:未明から日の出まで
2009年10月11日は1時過ぎから7時頃まで寒風吹きすさぶ荒谷山で休み無く撮影しました。その中から12枚ほどピックアップしました。
1. 天頂付近に明るい半月があり、大地を照らしていました。 2. 霧はゆっくりと南に向かって流れており、長時間露出がその動きを映し出します。 3. 街明かりが徐々に霧に包まれてゆく様子は幻想的で、目で見ても楽しめる情景です。
4. 街明かりが霧に完全に覆われてしまう、その少し手前の光の綾がシャッターチャンスです。 5. そして街が完全に霧に覆われて、墨絵のようなモノトーンの世界が現れます。 6. やがて薄明が始まると、肉眼ではぼんやりとした光でもフィルム上にはオレンジが出現し、霧に映るグリーンと微妙なコンビネーションを見せます。
7. オレンジ色に彩られた墨絵、という感じでしょうか。 8. 明るくなるとシャッタースピードが上がるので、霧のダイナミックな姿を写すことが出来るようになります。 9. そして日の出。これから十数分という短いドラマが始まります。
10. 広がりとまとまりのある構図でもう一枚。撮影が一番忙しい時間帯です。 11. 太陽が霧に陰影を与えて、霧が最もダイナミックに輝く時間。 12. そして情景全体がオレンジに染まり、日の出のドラマが終わります。


Part 2. それ以外の日々
同じ場所で真っ暗な時間から撮影開始していますのでPart 1と似た感じの作品ですが、同じ情景には二度と巡り会えませんので表情はそれぞれに違います。
13. 一見昼間の写真の様ですが、中秋の名月が西に沈み行く月夜の情景です。ウェブ上の写真では分かりませんが、原板には星が沢山写っていて見て飽きません。 14. 同じ日の日の出。この日は空に雲が無く、ここでドラマはお仕舞いでした。 15. 更に別の日の真っ暗な中での街明かりと霧。アンダー目の露出が心象画の様な印象にしています。
16. 薄明が始まった頃の微妙な色の競演。私の一番好きな時間帯です。 17. この日は朝焼けが空を印象深く彩ってくれました。 18. そして日の出直前のドラマティックな情景。太陽が出るとハーフNDを用いても下界と空の露出バランスが難しくなるので、この瞬間も大切なシャッターチャンスです。
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19. そして日の出。太陽の表情を優先すると空と下界が共に暗くなり、露出の難しい時間帯です。 20. 太陽が高くなってからの西の情景。紅葉で彩られた山並みに霧が交わります。順光なので落ち着いた雰囲気です。
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