今月の話題
今シーズン初の筆影山
年賀状作成中
LEEフィルターホルダーの超広角改造
アメリカから荷物〜スキャナをグレードアップ
あと一息だった荒谷山
大判レンズ90度回転
頼りにならないかも〜アクションレベル
残り物には福
iOS4の落とし穴(2)
|
2010年最後の週末なので、土曜日は年賀状を仕上げていました。そして今朝は撮影に。
昨夜時点の天気予報では広島県北部は雪模様。広島市内は曇り。一方の三原市や福山市は晴れて氷点下まで冷え込むとの事だったので、海霧と日の出に期待して三原市の筆影山に行くことにしました。
4時半頃に現地に到着すれば、空には雲が沢山あり、雲間から半月が大地を照らしていました。まだ真っ暗な情景を写すべく、トヨフィールドとEOS-3をセットして撮影開始。薄明が始まるまでは、一枚数分から数十分という露光時間で月夜の島々と船の軌跡を写してゆきました。
やがてあたりが明るくなり、日の出の時刻が近づくと三原市上空からは雲が少なくなり、天気予報通りに晴れました。しかし日の出の方向には分厚い雲が居座り、良い情景に恵まれそうにもありません。諦めムードの漂う中で、一応日の出撮影のセッティングをしてその時を待ちます。
これが今日の機材。手前がEOS-3で、Tamron SP-AF28-75mm F2.8 XR DiとLEEのホルダー付きフード、ホットシューにデジタル水準器を装着しています。奥がトヨフィールド45Aで、ホースマンの612ホルダー、自作スピードファインダー、フジノンW150mm F5.6、LEEのホルダー付きフード、LEEのハーフNDフィルター0.6ハード(ND4相当)を装着しています。
しかし、結局日の出らしい日の出はなく、日の出時刻から一時間近くも経って雲の上から太陽が顔を出しました。この写真はその直前の情景、、
成果らしい成果はありませんでしたが、撮影に出掛けなければ作品は生まれませんので、これに懲りずに出掛けることにします。
|
|
2010年12月19日(日) |
年賀状作成中 |
2010年の週末は今日を過ぎると残り一回となりました。昨晩から三次盆地には霧の海が発生していて撮影日和でしたが、撮影には出掛けず年賀状を作成していました。
まだ挨拶面を印刷しただけで、宛名印刷は来週末の作業になります。これから転居分なども含めて住所録を整理しなければ、、
印刷した直後の年賀状はプリントゴッコのゴッコカードラックに立てて乾燥させていますので、このような面白い景色になりました。
|
|
2010年12月18日(土) |
LEEフィルターホルダーの超広角改造 |
日の出/日没撮影時にLEEのハーフNDフィルターとフィルターホルダーを使いますが、超広角レンズで使えるホルダーが無いので自己改造しました。
まずドナーになったのはLEEのフィルターホルダー付きレンズフード「B-2」タイプ。既に国内販売中止みたいですが定価で23000円程もする機材なので、その分解はあまりお勧めしません。しかしフィルターホルダー部の作りはこれが一番薄く、私は汚れたジャンク品を中古で入手していたのでドナーにしました。右が正常なフードで、左がそのホルダー部分を外した物。フードは両面テープで接着されているだけなので、簡単に外せました。
更にホルダー部をネジ4本外して分解し、フードを固定するストッパーなど不要な物を外し、フィルターを固定する最低限の部品だけで組み立てし直します。
左が出来上がり図。右は新たに取り出したフィルターホルダー基本キットA-1。これだけでも定価は16200円もします。ゼラチンなどの薄枠1枚、ハーフNDなどの2mm厚フィルターが2枚、PLなどの厚枠1枚取り付け可能になっているので、フィルター取り付け部が分厚く、超広角では蹴られが発生します。
しかしその構成部品を眺めていたら左の改造ホルダーと同じ部品が含まれていたので、こちらも改造することに。
ネジ4本を外すと取り付け部が分解できます。そしてフィルター1枚のみを固定する最低限の部品だけで組み立てし直します。元々のネジは長すぎて使えませんので適当なものを探します。私は先ほど分解したフードの先端に付いていたネジを流用しました。外した部品は元に戻せるように保管してあります。
このホルダーとワイド(広角レンズ)用アダプターリングを使えば、フィルターを使える超広角レンズならまず蹴られることはありません。トミヤマ・アートパノラマ170にNikkor SW90mm F8の組み合わせでも余裕があります。
超広角改造できたLEEのホルダーをレンズに取り付けた様子。但しEF17-40mm F4L USMをフィルムカメラやフルサイズデジタル一眼レフで使うと、20mmよりも広角側ではアダプターリングの厚みによって蹴られが発生します。その理由は77mmワイド用アダプターリングがこのレンズには使えないからです。
写真はアダプターリングをレンズ取り付け側から見たものですが、真ん中が77mmワイド用アダプターリングで、取り付け時のアダプターの出代(実効的な厚み)が通常フィルター並みに薄くなっています。しかしフィルターネジ部が彫り込まれた溝の中にあり、その周囲のスキ(フィルター枠許容厚さ)が2mmにも満たないので、最近のレンズに共通するバヨネットまたはスナップオンフード取り付け構造があると引っ掛かってねじ込めません。左が77mm一般用アダプターリングで、どんなレンズにも取り付けられますが厚みが大きく超広角レンズでは蹴られてしまいます。一方67mmよりも小径のワイド用アダプターリングならフィルターねじ込み部の周囲のスキが大きいので問題がありません。フード取り付け構造を持つレンズに取り付けられない問題は、82mmと77mmのワイド用アダプターリングに共通する問題で、72mmは持っていないので未確認です。
フィルター径77mmの広角レンズを幾つか持ってるので、LEEフィルターの超広角対応は続編がある予定です、、、(まだ構想中)。
|
|
2010年12月14日(火) |
アメリカから荷物〜スキャナをグレードアップ |
アメリカから待ちに待った荷物が届きました。
この姿で正体が分かった方は凄いです。
購入したのはBetterScanning.comの「The Dual MF Film Holder for the Epson V700, V750 and V750-M」と、オプションの「The 120/220 Anti-Newton Ring Glass Insert」を二枚。プチプチにくるまれてLと書かれているのが、アンチニュートンリングガラスです。
一般的なフラットベッドスキャナの中では最上級のフィルムスキャニング性能を持つエプソンのGT-X970とGT-X900(輸出名V750とV700)ですが、大きな欠点はフィルムのピント面精度が今ひとつなことと、特にブローニーフィルムのスキャニングではホルダーの中でフィルムが反ってしまい、平面性が崩れることで更にピントが悪化する事です。これは別にGT-X900/970が悪いのではなくて、フラットベッドスキャナ共通の欠点とも言えます。これらの欠点を改良する知る人ぞ知る機材がこれで、高精度な平面性をもったホルダーが無段階に高さ調節可能になっており、加えてフィルムのサイズに合わせて多数の「支え」(T-Lockと言う部品)を使うことでフィルムの反りを防止し、ピント精度を高めています。但しこのT-Lockは極端に小さなフィルムとパノラマフィルムには余り効果が無く(間隔が開いてしまうので)、その場合にはアンチニュートンリングガラスを代わりに用いて、ガラス面で平面性を出せるようにしています。EPSON V750(GT-X970)とこのホルダーはアメリカの中判パノラマユーザーのデフォルト・スタンダードになっています。
何故エプソンが最初っからこれに匹敵するホルダーを付属させないのだ!と思うところもありますが、、、安価ではありません。今回の購入価格は
- ホルダー本体:89.95ドル
- アンチニュートンリングガラス:29.95ドルx2
- 送料:18.05ドル
- PayPal手数料:4.00ドル
- 保険料:2.50ドル
- 合計:174.40ドル
となり、約15000円程になりました。通常のスキャナなら丸々一台買えてしまいます。しかしニコンのSuper CoolScan 9000EDのガラス入りブローニーホルダーは3万円もしましたので、仕方ない値段なのかも知れません。なお、価格は少し高くなりますが、日本のお店でも購入可能で、こちらなら日本語マニュアルが付いてきます。
この値段故に少し迷っていましたが、エプソンGT-X970の後継機の影が見えずひょっとしたら最後の中判パノラマや4x5, 8x10スキャニング可能なスキャナになりそうな雰囲気に加えて、アートパノラマ170を入手して1カットあたりの単価が高いフィルムをこれから量産してゆくのに、まともにスキャニング出来なかったら哀しいので、今回の購入になりました。
この機材、極めてマニアックな作り(=セッティングに手間暇が掛かる)になっているので、シェークダウンには時間が掛かりそうです。その様子などはいずれまたつぶやきの方に掲載する予定です。
|
|
2010年12月12日(日) |
あと一息だった荒谷山 |
荒谷山に行ってきました。
天気予報によれば広島県南部の方が天気の回復が早く、従って三原の筆影山の方が条件が良さそうでした。しかし既に県北では雪が降り始めているので、掛頭山は恐らくもう無理、荒谷山に行けるのもあと一回有るかどうかなので、行ける内にと思って荒谷山へ向かいました。
現地には4時半頃に到着しましたが、空には雲一つ無く満天の星空、時折流れ星も流れて期待が膨らみます。しかし撮影ポイントから下界を見てみれば霧が全くありません。おまけにとんでもなく寒い、、、(気温は氷点下です)。ただ風向きが北だったので、いずれ霧が来ることを期待してクルマの中で待つことにしました。
あたりがほんのり明るくなり始めた6時頃になると、遠くに霧が見え始めたのでカメラ機材をセットし、霧と日の出を待ちました。しかし、、
日の出を迎えても、霧はあと一息の所で留まっていて絵になりませんでした。空に雲が殆ど無くて余り焼けなかったので、平凡な日の出になりました。
そして、太陽がかなり高くなってから、やっと眼下に霧がやってきました。
遅いよ〜 遅刻だよ!!
前回に続き平凡な情景でしたが、アートパノラマ170のテストがてらフィルム1本撮影してきました。
|
|
2010年12月11日(土) |
大判レンズ90度回転 |
手持ちの大判レンズの取り付け位置を全て反時計回りに90度回転させました。
大判レンズの一般的な取り付け位置は、この写真の通りで、真上にシャッターと絞りの目盛りが来て、右側(向かって左)にシャッターが来ます。新品時から一度もレンズをボードから外していないと思われるNikkor M300mm F9では、この位置で固定されるようにレンズに周り止めピンが埋め込まれ、ボード側に穴があいて嵌っていました。従ってこれがニコン純正の取り付け位置です(笑)。一般的なカメラでも目盛りが上、シャッターが右ですから、ごく自然な位置ですね。
手持ち撮影ならこの位置関係で問題ないのですが、大判カメラや大判レンズを使うパノラマカメラなどは殆ど必ず三脚を使い、カメラをアイレベルの位置に添えてしまいます。すると真上にあるシャッターや絞りの目盛りがとても見難くなります。このアングルが撮影時の私の目線で、何となく目盛りが見えていますが、、、
日の出時の撮影ではレンズの前にLEEのハーフNDフィルターを付けるので、大きな板に遮られ、レンズは真横からしか見ることが出来ません。
カメラ左側からの眺め。真横からだと絞りもシャッターも殆ど見えず、露出値を動かすのにとても苦労していました。
大判レンズは丸い穴に填めるだけなので、360度自由に回転できます。だから別に「正しい」取り付け位置に拘る必要は無く、私は90度反時計回りに回転させた位置に固定する事にしました。この場合、真上には目盛りは無く、シャッター開放レバーのみになります。
また、シャッターレリーズ取り付け位置が真下に来て、少し操作がし難くなりますが、絞りとシャッターの目盛りが真横に来ます。
コパルの黒枠シャッターの場合は、通常の取り付け位置だと真上と真下に目盛りがありますので、90度回転させると、左右両側に目盛りが来るようになり、アイレベルの目線で確実に絞りとシャッターの調節が出来るようになります。
このページでお見せしたのは、トミヤマ・アートパノラマ170に付けたNikkor SW90mm F8のみですが、闇夜で迷わず操作できるように、手持ちの全ての大判レンズを同じ様な位置に取り付けし直しました。
|
|
2010年12月8日(水) |
頼りにならないかも〜アクションレベル |
先日アートパノラマの水準器の精度を確認するために、デジタル水準器「アクションレベル」をアートパノラマに取り付けて比較したら、アクションレベル側が目で明らかなほど狂っていました。
念のためにEOS-3に付けてみると、やはり目に見えて狂っていたので、再度部屋の中で糸を錘で垂らして垂直線を作り水平調整しました。この機材、調整後の精度は申し分ありませんが、知らぬ内に設定が元に戻ってしまう上に、デフォルト状態は笑ってしまうほどずれています。実際に使用する場面は夜明け前の真っ暗な情景で水平線/地平線が見えないので、知らぬ間に狂っていると失敗写真を量産してしまいます。
韓国製のこの機材、値段が高い割りに作りは安っぽいですが、信頼性も無いみたいです。
|
|
2010年12月5日(日) |
残り物には福 |
昨日から神戸に行っていました。第一の目的はコンサート鑑賞ですが、神戸ルミナリエの開催とも重なっていたので見学する予定でした。しかし急遽仕事が入ってしまい、コンサート後はホテルにさっさとチェックインして、夜の7時から1時まで資料作成。翌朝もチェックアウトぎりぎりまで資料作成。その後はまたプライベート・コンサートに参加してから、広島に帰ってきました。その様なわけで、いつもなら「○○散歩」という題で写真入りのお散歩日記を書くのですが、散歩も出来なければ写真を撮ることも出来ませんでしたので、その話題はありません。
昨日のコンサートは神戸学院大学のグリーンフェスティバルで、ピアニストの仲道郁代さんによるモーツアルトの全曲演奏の第六回目。入場無料のコンサートですが、大学に往復はがきで申し込んで抽選で当選しないと入場出来ません。例年ある程度の不参加者が居られるとのことで、少し多めに当選者を出しているそうなのですが、昨日は天気も良く、仲道さんの近頃の沸騰人気もあって定員をオーバーする人がホールにお見えになって、座れない人が多数出ました。
過去のコンサートなら通路で立ち見とかもあったそうなのですが、最近は消防法の関係で避難路になる通路での鑑賞は禁止されているのだとか。そこで主催者と仲道さんの採った解決策は、、、
なんと、舞台の上に椅子を沢山並べて、座れない人をピアノ脇の最上席にご招待。
これには会場から大きな拍手がわき上がり、座れなかった人たちは嬉しそうに壇上に座って、その後の素晴らしい演奏を堪能されていました。このような細やかで温かい気配りがあるから、仲道さんの人気は益々上がってゆくのでしょう。
表現が適切ではないかも知れませんが、残り物には福があるなぁと、観客席から壇上の観客を羨ましそうに眺めて思いました(笑)。
|
|
2010年12月1日(水) |
iOS4の落とし穴(2) |
11月10日のダイアリーで、何気にiPhone 3GSをiOS4にアップデートしたら、普段殆ど使っていなかったパケット代が上限値を超えて、3000円程も余計に電話代を請求されたことを採り上げました。対処法として「モバイルデータ通信」をOFFにすることでパケット代の無闇な上昇は防げましたが、OFFだとMMS(通常の携帯メール)が使えません。こちらは気が向いたときに短時間だけモバイルデータ通信をONにして、メールが来ていないか確認する癖を付けてしのいでいますが、メール受信がリアルタイムでは無くなったので、相手からは不満が出ています。家族には電話番号宛ではなく、@i.softbank.jpで終わるメールアドレスに送信するように言っています。
今日の本題は別の不具合。2月にカーオーディオをアルパイン製の物に付け替え、ブルートゥースアダプターも付けて、ハンズフリー電話とブルートゥースオーディオ(ワイヤレスでのiPod再生)を楽しんでいました。ところがiOS4にしてからはiPhoneの電話帳や履歴が表示されずカーオーディオ側からの発信が出来なくなり(iPhoneから発信すればゲスト機能を使ってハンズフリー通話可能ですが、その操作そのものが運転中は違法)、ブルートゥースオーディオの方は「No Unit」と表示されてiPhoneを認識せず再生出来なくなりました。買ってから幾ばくも経っていないのに、もう使えないのかよ〜、、、と、不具合に遭遇した時にはちょっと焦り気味。
早速ネットで検索すると、アルパインのブルートゥースに限らず、iOS4へのアップデートで動かなくなった機器情報が山のように出て来ました。頼りになるのは人柱となってくれた先人の知恵。アルパインのブルートゥースの場合はリセットすると直ることがあるという記事を見つけて、試行錯誤。結局カーオーディオ側のペアリング情報を削除し、iPhone側も一旦ペアリング情報を削除してから、完全に再起動。その上でiPhone側からカーオーディオへの新規ペアリング操作をしたら使えるようになりました。
私の場合はこれで立ち直れましたが、機器によっては全く使えず、あるいは動作不安定になり、機器側のファームウェアアップデートを待たなければならないケースも多い様です。
先日iOS4.2が間もなく出るという記事を見つけて、慌ててiTunesの設定で「新しいソフトウェア・アップデートを自動的に確認」をOFFにしました。そして数日してから「iOS4.2 不具合」というキーワードで検索を掛けたら、出るは出るは、、星の数ほどの不具合情報。これじゃiOS4.2以降へのアップデートは当面(永久に?)見送りですね。
個人的にはiOS3に戻したいですが、危険な裏技を除けばアップル製品はダウングレードが出来ないようになっているので、後の祭りです。う〜〜〜
今度の週末は一泊二日で神戸に行き、コンサートを楽しみます。霧のシーズンですが、風景撮影はありません。
|
|
|