今月の話題
節分草撮影
Nikkor W180mm F5.6入手
一難去ってまた一難
節分草の便り
再修理、再調整
センターフィルターとハーフNDフィルターを同時に使う
蛇腹修理
近すぎた!
ビクセン・マルチモノキュラー
アートパノラマにピンホール(-_-;)
クイックシューの引退
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広島県庄原市総領町まで節分草撮影に行ってきました。
総領町のブログによれば自生地5番の八幡神社が満開で、それ以外の場所は殆ど咲いていないそうなので八幡神社で撮影してきました。朝4時に起きて、現地には5時半過ぎには到着。薄明がだいぶ進んだ6時過ぎから撮影を開始しましたが、その時間には他に誰も居らず毎年一番乗りです。
八幡神社の全景です。矢印の下あたりが節分草が咲いている自生地です。
5番自生地の全景です。一見広く見えますが、節分草が咲いている所はワイヤーで仕切られていますので、人は幅が1m程しか無い通路や階段のみを歩くことが出来ます。訪問者が沢山居られる中で撮影すると迷惑になる場所なので、早起き早出早帰りを心がけています。この写真では花の存在が分かりにくいですが、、
しっかりと足元に咲いていました。高さ3〜5cmのとても小さな花です。花は満開で、痛んだ花も少なく、この場所としては絶好のタイミングでした。
花の周りが雑草や石ころで雑然としていますので、背景整理が大切です。まずはストレートな一枚、、
花が群生している場所で、他の花を前ボケに使って一輪のみを浮き立たせてみました。
空を背景に爽やかな感じで、、。長年八幡神社に通っていますが、この場所でこういう写真が撮れたのは初めてです。公開地の後ろは山と林なので、空を画面内に入れるにはほぼ真上を写さなければなりません。この写真は小さな崖っぷちに咲いていた二輪を、地面の高さから真上に向かってカメラを構えて撮影しました。撮影姿勢はとても辛かったです。
朝6時から8時半までの二時間半ほど掛けて、フィルム1本撮影してきました。
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2011年2月26日(土) |
Nikkor W180mm F5.6入手 |
某日オークションの終了通知がメールで届きました。入札した記憶が無かったので「何だろう?」と思って見れば、Nikkor W180mm F5.6の落札通知でした。
「あ、そうだった。2時間前に入札したんだっけ(^-^;;;」
たった2時間前の事を覚えていなかった訳は、絶対に落札出来ないだろう金額で入札したので気にも留めていなかったから。同じレンズが1時間前にそれなりの金額で終了していて、そこで競り負けた人がこの物件に来ることは必至。私の入札額といえばその半額以下。その時点での価格が安かったので、念のためというか、半分冗談で入札したようなものです。しかしその後競り上がることもなく終わってしまいました。お陰様で相場の1/3ぐらいの価格、諭吉さんを出すと英世さんが沢山戻ってくる金額で入手出来ました。
このレンズを入手出来て良かったです。Fujinon W150mm F5.6とNikkor M200mm F8を持っているので180mmは一見必要無いのですが、将来4x5バック用の6x17ホルダーを入手した場合に使える最長焦点距離が180mmなのです(後日談;アートパノラマ170ホルダーを入手しましたが、カタログの記述に反して使えるのは150mmまででした)。また月夜の撮影ではNikkor M200 F8開放よりもFujinon W150mm F5.6で一段絞ったF8の方が数段画質が良く、一方F11では露出時間が長くなりすぎるので(1時間以上)、より長焦点でF5.6の開放値を持つレンズが欲しかったのでした。
太陽を画面内に入れるような逆光にはフジノンよりもニッコールの方が強いので、月夜、日の出撮影などでこれから活躍して貰います。
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2011年2月24日(木) |
一難去ってまた一難 |
先週土曜日のダイアリーでクルマのリアサスペンションを修理することを書きましたが、完了しました。内容はショックアブソーバー、マウント類、ブーツ類の交換。まだコーナーリング時の挙動は試していませんが、絶えずカタカタ言っていた異音が消えて、クルマ全体がしゃきっとしました。修理費7万6千円也。
これだけでも十分に痛い出費ですが、実は他の不具合も見つかりまして、燃料タンク上部からの僅かな燃料漏れ。以前からガソリンを満タンにするとガソリン臭がすることがありましたが、てっきりタンク内部の圧力を逃がすバルブが作動して臭っているのだと思っていました。漏れの原因箇所は燃料タンクを下ろさないと分からないそうで、現在ガソリンが満タンなので、暫く走行してタンクが空になってからの修理になりました。私の行動予定からすればタンクが空になるのは3月半ば頃になりそうです。漏れている箇所がその部品だけで交換出来ると良いのですが、タンクに鋳込まれている部品だとタンクそのものの交換に。その最悪ケースの修理費見積もりは12.5万円。
あっという間に20万円ほどの修理費が飛びそうですが、、、これまで12年半にわたり、定期交換部品と車検以外に全く修理費の掛からなかったクルマなので、きちんと修理してもう少し永く乗ってあげるつもりです。写真生活の視点でも一番大切な機材ですが、それ以上に普段の生活の支えですから。
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2011年2月23日(水) |
節分草の便り |
今年も節分草の便りが来ました。総領町の皆さん、毎年ありがとうございます。
通常はバレンタインデー付近の週末から公開が始まり、ホワイトデー付近の週末で終わるので、もう少し早く便りを頂けるのですが、今年は大雪の影響で開花が2週間近く遅れていたために便りの発送が遅くなった様です。
既に八幡神社では満開に近い状態とのことなので、今度の週末に出掛けようかとも思いますが、天気予報で日曜日は雨模様。どうしようかなぁ、、
節分草の便りが来ると春の始まりを感じますが、気温の方も一時の氷点下続きが収まって、最近は最高気温が二桁になっています。同時にスギ花粉の気配が、、、(^-^;
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2011年2月20日(日) |
再修理、再調整 |
一週間ぶりの更新ですが、天候のせいもあって特にネタがありませんでした(^-^;
この週末は満月を少し過ぎた月齢で夜の間ずっと月が空にあるので、晴れるのであれば土曜日の夜から徹夜で月夜の風景撮影に行く予定でした。しかし天気予報では曇り空なので中止。実際にも雲の多い夜〜朝でした。代わりに土曜日〜日曜日でしていたことは、撮り溜めたフィルムのスキャニングと、以前ダイアリーで紹介した機材修理/調整のやり直し。
【アートパノラマのピンホール増殖】
トミヤマ・アートパノラマ170の蛇腹にピンホールが出来たので修理したことは先週のダイアリーで書いたばかりですが、その後、更にチェックしたら別の場所にピンホールが3つほど明いていましたので、再修理しました。穴の存在をはっきり見つけられるピンホールで前回の修理時に見落とした訳ではないと思いますので、修理や動作確認の為に蛇腹の伸縮を繰り返している内にまた明いたようです。
アートパノラマは蛇腹を一番縮めた状態が無限遠なので、通常の風景撮影をしている限りでは伸縮する必要がありません。しかしレンズを付け替えたり、動作確認したりで私は結構蛇腹を動かしているため、もろくなっていた蛇腹のエッヂがポロポロと剥げてきているようです。幸い一度修理してしまえばその部分は大丈夫そうなので、もう少し修理&動作確認を繰り返せば完全になると期待しています。
【トヨフィールドのインフィニティストッパーの再調整】
昨年10月10日のダイアリーでご紹介したトヨフィールドのインフィニティストッパーを再調整しました。前回調整した際に、どうやらバック部分が中途半端に収納さていたようで、後日Nikkor M200mm F8sでの撮影でバックエクステンションを用い、その後バック部を再収納してからNikkor SW90mm F4.5sで撮影する際にインフィニティストッパーを用いてもピントが来ていない事に気づいた次第。それと最近はFujinon W125mm F5.6に代えてFujinon W150mm F5.6を夜景撮影で多用するようになったので、二つ目のインフィニティストッパーを150mm用に再調整しました。
絞り開放付近(F8基準)で撮影する場合、イメージサークルに余裕のある150mmの方が125mmよりも遙かに周辺画質が良く、またNikkor M200mm F8開放と比べても一段絞っている為もあって画質が上でした。筆影山撮影での画角も丁度良く、月夜で最近は150mmばかりを使っています。
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2011年2月13日(日) |
センターフィルターとハーフNDフィルターを同時に使う |
最近は日曜日のたびに出掛けていたので、久しぶりに自宅の温かい布団の中で朝を迎えた日曜日になりました。暫く遊び回っていたツケがたまり、色々と家の仕事がありましたが、合間を縫ってつぶやきを執筆していました。その内容は大判/中判/レンジファインダーカメラの超広角レンズで用いられるセンターフィルターと、日の出/日没撮影などで用いるLEEのハーフNDフィルターを同時に使用する方法で、つぶやき338として掲載しました。
一見何気ないようですが、この二つのフィルターを併用することは超広角レンズのケラレ問題で取り付け構造が成立せず、ハーフNDフィルターを手持ちでかざす以外では殆ど不可能と思われていたものです。図面左が通常の取り付け方の一例で、レンズ画角内にフィルター枠他が入り込んでしまっています。今回色々と悩みまして、LEEのホルダー取り付け構造をセンターフィルター通常使用状態の後側だけで実現しまして(図面右側)、超広角レンズの包括角度をほぼ完全に活用できる方法になっています。
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2011年2月12日(土) |
蛇腹修理 |
トミヤマ・アートパノラマ170の蛇腹のピンホールを修理しました。
方法は簡単で、固まるとゴム質になる黒いセメダイン・スーパーXブラックを、ピンホール部分に爪楊枝の先で付けるだけ。カメラ内に懐中電灯を入れて光の漏れ具合を確認しながら作業すれば確実で、作業は10分程度で終わりました。
ピンホールが発生しているということは、今後違う場所でも発生する可能性があり、一般的には蛇腹補修テープでエッヂ部分を全部補強する修理方法がとられます。その蛇腹補修テープも入手しましたが今回は使用を見送りました。理由は、、、テープで補修すると蛇腹が厚くなりきっちりと畳めなくなることが往々にしてあります。そうなっても一般のビューカメラでは収納に多少困るだけで、撮影時には蛇腹を伸ばすので影響がありませんが、アートパノラマは蛇腹を一番縮めた状態が無限遠なので撮影が出来なくなるからです。テープを一度貼ると剥がせないので畳めるかどうか試すわけにも行かず、蛇腹がボロボロになってセメダインでの修復が出来なくなった時の最終手段として残しておくことにしました。
カメラ関連機材の修理という点では、今日クルマを点検に出しました。リアサスペンションから異音がしていたのと、最近コーナーリング時にリアがキョトキョト動くことがあり、サスペンションのどこかにガタがあるような気がしたからです。点検の結果はショックアブソーバーが抜けているため、関連するマウント類、ブーツ類も含めて交換が必要という事で、修理費見積もり8万円。現在部品を発注したところで、来週末に修理になります。アートパノラマがもう一台買える出費になりますが、クルマがないと生活出来ないので仕方有りません。
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2011年2月7日(月) |
近すぎた! |
昨日は東京・六本木アークヒルズにあるサントリーホールまで、仲道郁代さんのオールベートーベンプログラムのコンサートを聴きに行きました。昨年7月21日のダイアリーにも書きましたが、発売早々に完売した超人気のコンサートでありながら確保した席はS席1階最前列のど真ん中というファン垂涎の座席で、演奏者に一番近いので当日を楽しみにしていました。いつものピアノソロコンサートであれば文句のないポジションだったのですが、、、
昨日のプログラムはベートーベンのピアノ協奏曲第一番と第五番「皇帝」、中間にソロのピアノソナタ「悲愴」というもので、フルオーケストラとの共演になるためにピアノが舞台ギリギリまで前に出されて配置されていました。
私はこのピアノの真ん前、というか真下に座ることになり、席からの眺めがこんな感じ。ピアノの下に見える黒い箱は指揮台で、演奏中の指揮者(小林研一郎さん)は足しか見えませんでした。肝心のピアニストの仲道さんもピアノの影になってお顔は見えず、美しい足のペダルさばきだけが見えました。結局コバケンさんと仲道さんの足ばかりを見てきたコンサートになってしまいました(^-^;。
演奏の方は熱気ムンムンで素晴らしく、拍手がいつまでも鳴り止まぬほどでした。
さて、視界は足ばかりだったので、演奏中は聴覚に神経を集中しまして、指揮者に一番近いポジションの為か音質の方は素晴らしかったです。オーケストラはほぼ180度の拡がりをもって聞こえましたし、スタインウェイをこれだけの至近距離で、しかも直下のポジションで聴く機会はまずありません。もちろん生演奏ですから、音はまさに原音で、原音再生を目指すどんなオーディオシステムよりもオリジナルな音、あるいはリファレンスなわけです。そこで感じたことは、まず故・長岡鉄男さんが仰られていたように、原音の定位はステレオで聴くようなピンポイントではなく、もっと拡がり感のある曖昧なものでした。またどんな重低音でも、どんな高音でも、これ見よがしなハイファイ感は無く、とてもまろやかな音質で、原音を基準にするとオーディオシステムは高音域を強調しすぎている気がしました。そういう意味では、現在使用しているスタックスのイヤスピーカーも最新型よりは一世代前の型の方が良いかなと思いました。
来年は少しオフセットした座席にしよう!
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2011年2月5日(土) |
ビクセン・マルチモノキュラー |
夜景撮影時の厳密なピント合わせ用にビクセン・マルチモノキュラーをマグニファイヤーとして使っています。一番最初に購入したのは6倍(6x16)の物ですが、その後マイナーなオークションをチェックしている内に、8倍(8x20)や4倍(4x12)のものがひっそり安価に出品されたので、いつの間にか三兄弟全部が揃ってしまいました。6倍のものは新品店頭購入なので8000円ちょっと支払いましたが、残り二つは2000円台で入手しました。
さて、肝心の使い心地ですが、一番見やすいのは4倍です。倍率が上がるほどに視野が暗くなり、またファインダースクリーン表面の縞模様ばかりが目立つようになって行きますので、8倍のものはピント合わせ用途では倍率が高すぎます。4倍は視野が広く明るく、ピントの山もつかみやすいです。6倍は厳密なピント合わせには良いですが、しかし暗くて狭い視野と格闘しなければなりません。当初は山頂から見た下界の街灯でピント合わせするので、厳密性を優先して6倍の物を入手しましたが、最近は4倍のものを使っています。
6倍の物に貼ってあるシールは、真っ暗闇で瞬時に視度(ピント位置)調整するためのマーキングで、裏側になっていて見えませんが、4倍、8倍の物にも施してあります。これが無いと真夜中の撮影現場では使い物になりません。
皆さんがもしマグニファイヤーとして購入されるのであれば4倍の物をお勧めしておきます。
これから飛行機で東京に向かいます。
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2011年2月3日(木) |
アートパノラマにピンホール(-_-;) |
安芸灘諸島で撮影したフィルムの現像が出来上がってきましたが、ショッキングな結果に!!
トミヤマ・アートパノラマ170で撮影したフィルムの画面内に大きな光かぶりがあり写真が台無しです。帰宅後アートパノラマをチェックしたら、蛇腹にピンホールが二つほどありました。まあ、古いカメラだからピンホールがあっても驚きはしませんが、今まで何度か撮影しても全く気づきませんでした。考えられる理由は二つで、それまでピンホールが成長していなかったか、あるいは日の出の様な情景ばかり撮影していたので、ピンホールの明いている方向(カメラの真横)が暗く殆ど影響が出なかったか。実際に同じ日に撮影した日の出時のフィルムには殆ど影響が無く、しかし念入りに調べたら僅かに同じ位置に光かぶりがありました。今回影響が大きく出た上の写真は、センターフィルターの効果をチェックする為に、日中の順光で撮影しています。つまりカメラの真横が極めて明るい、、
手元に蛇腹修理出来る材料が無いので、これから仕入れて修理しようと思います。今度の週末は東京のサントリーホールへ仲道郁代さんのコンサートを聴きに行くので再来週以降の修理になりそうです。
肝心のセンターフィルターの効果ですが、光かぶりしているので画面右側で判断しなければなりませんが、補正は完全では無いものの効果的です。上の写真がF16でセンターフィルター使用、下段は更にハーフND4を併用しています。日の出時の写真も以前の筆影山での写真のような周りが暗く落ち込んだ印象はあまり有りませんでした。画面最周辺部まで情景が写っています。
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2011年2月2日(水) |
クイックシューの引退 |
先日の安芸灘諸島での日の出撮影時にカメラを三脚に取り付けようとしたら、クイックシュー・ベースのレバーが折れて無くなっていました。
これはベルボン製のQRA-635で、恐らく10年ぐらいは酷使したものです。以前にも7年ぐらい使ったベース部が、シュー固定部の摩耗でしっかり固定出来なくなり引退させた事がありました。撮影の度に必ず使い、頻繁に付け外ししてきましたので、これだけ奉公してくれたら私も大満足です。捨てるのが忍びないですが、金属リサイクルに回して新たな命を吹き込んでもらおうと思います。
こんな事もあろうかと、この商品が販売中止になった際に予備を沢山買ってあるので、当面困りません。備えあれば憂い無し。
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