今月の話題
天候不順、体調不良
マンフロット #438 ボールカメラレベラー
雨上がりの荒谷山と吉舎彼岸花
朝飯前の荒谷山、空振り
EudoraからThunderbird / Mailへの添付ファイル移行
装着簡単! 1cm幅の夜露防止ヒーター
Google on 2012.9.13
フィッシュアイレンズ用・夜露防止ヒーター
CDプレーヤー修理
天気予報暗転で島根半島に行けず
露出換算表
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今日は吉舎町へ彼岸花撮影に行く予定でしたが、生憎の台風17号接近で前日から雨。週末の天候不順が一ヶ月以上続いています。
加えて、KENの体調も今週は思わしく無く、月曜日夜から激しい胃痛に繰り返し苛まれまして、会社を早退したり病院に行ったりと大変でした。病院で胃酸を抑える薬を貰って落ち着いてきてはいますが、天候不順と体調不良が重なり、吉舎の彼岸花撮影は諦めました。
KENが休日自宅に居なければならない時にするのは相場が決まっていて、1にスキャニング、2にTo Do Listの懸案事項の片付け、3につぶやき執筆、4に昼寝、、
スキャニングの方は未スキャニングのフィルムが1本だけだったので、土曜日に午前中に終えてしまいました。その内から二枚ほど、、
EOS-3, Tamron SP-AF28-75mm F2.8 Di XR (28mm), F8, AE(-0.7EV, 1/50sec.), E100VS, Kenko Half ND8
これは22日土曜日の荒谷山の日の出で、実は雲の隙間から太陽が顔をだしたこの僅かな時間しか日の出らしい情景はありませんでした。霧が取り敢えずあったので、らしげな景色にはなっていますが、ベストにはほど遠いですね。最良コンディションでの荒谷山の情景は惚れ惚れするほど感動的です。
EOS-3, Tamron SP-AF28-75mm F2.8 Di XR (50mm), F11, AE(-0.7EV, 1/250sec.), E100VS, Kenko Half ND8
こちらは23日、夜半に雨が沢山降ったあとの朝で、太陽が出るとは思っていませんでしたが、やや高い位置で太陽が顔をだし、雨をたっぷり含んだ大地から沸き上がる霧によってダイナミックな景色になりました。
土曜の午後になってアメリカから荷物が届きました。予定では更に一週間かかる筈でしたが、DHL等のサービスを使わない通常航空便で5日で到着してしまいました。この週末の予定にはありませんでしたが、折角時間があるので、この機材とも格闘。これは Other World Computing社が発売している OWC Multi-Mount for 2006-2008 MacPro という物で、MacProの光学ドライブベイに2.5インチや3.5インチのハードドライブを装着するブラケットです。それだけなら国内品のブラケットでも可能なのですが、初期のMacProには隠しSATA端子があり、それを活用して6台のハードドライブを内蔵出来てしまうキットです。但し隠しSATA端子にアクセスするにはMacProを大胆に分解しなければなりません。そのマニュアルも付いているのが売りです。
この作業は大変で、3時間ぐらい格闘し、汗だくになりました。この様子と初期のMacProユーザーの皆さんへの示唆は、別途つぶやきにまとめる予定です。
今日は彼岸花撮影に行けませんでしたが、彼岸花のギャラリーをチェックしたら2006年を最後に更新していませんでした。それ以降の写真をチェックしたらそれなりの枚数が溜まっていたので、それらをまとめてギャラリーに掲載すべく、HTML化の作業をしました。彼岸花のギャラリーも近日中に上梓の予定です。
天候不順&体調不良で自宅に籠もった週末でしたが、やることが多く、とても多忙な二日間でした。
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2012年9月28日(金) |
マンフロット #438 ボールカメラレベラー |
マンフロット #438 ボールカメラレベラーを入手しました。
#438の説明に入る前に、旧型モデルの#138 ボールカメラレベラーの事を書いておきましょう。
4年ほど前にフジヤカメラの用品館にこの機材があって迷わず買ってきました。ボールレベラーとは通常TVカメラや業務用ビデオ用の三脚に組み込まれている機構で、三脚が多少傾いていても雲台取り付け面を簡単に水平で固定し、カメラを振った(パニング)時に画面の水平が狂わない様にするための物です(→例)。その機能を通常のスチルカメラ用の三脚で実現するのがボールカメラレベラーです。
私はこれをスリック・ザ・プロフェッショナルに装着して風景撮影時に重宝しているので、もう一台の三脚・マンフロット#055CB用にも欲しいなぁと思っていたのでした。
そしてやってきたのが現行モデル#438。#138がハンドル付きであるのに対して固定方法がレバー式に代わり、全体がコンパクトに収まるようになりました。
早速#055CBに付けてみました。多少背が高くなってしまい、ローアングル撮影の能力は落ちてしまいますが仕方ありません。
これで地面が多少傾いていても簡単に雲台を水平面にセット出来るので、構図変更の効率が上がります。
ただ、#138と#438を比べてみると、基本性能は#138の方が上ですね。写真を見比べると分かりますが、#138が水平方向にボールを締め付けるのに対して、#438はレバー操作で上から片持ちでボールを締め付ける構造になっています。その結果、締め付ける前に水平を出しても、締め付けると雲台がレバー側に僅かに傾いてしまい水平が狂ってしまいます。ならば#138が欲しい、と思われるかも知れませんが、旧型は販売数量が少ないのか幻の機材で、巡り会えることは先ず無いでしょう。
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2012年9月23日(日) |
雨上がりの荒谷山と吉舎彼岸花 |
昨日朝時点の天気予報では、昨晩から今朝に掛けて良く晴れるとの事だったのに、午後の天気予報では曇りになってしまい、実際には夜9時ぐらいから雨が降り出してしまいました。前日の内に現地入りしていたのでクルマの中で仮眠をとりつつ、雨音を聞いて「今日は駄目だな」と思い、十分寝たら帰ろうかと思っていました。
朝4時半頃に目覚めると雨は上がり、天頂付近に星が見えました。付近は雨霧に時折包まれて視界は余り良くありませんが、どんな情景になるのか期待しつつ、カメラを持ち出し撮影ポイントに向かいました。
こんな天気だと言うのに、撮影ポイントでは既に二名の方が撮影をしていました。日の出直前の東側の情景がこれで、雨水を含んだ大地から沸き上がる霧が生き物のように動いていました。地平線付近は厚い雲に包まれています。
南側はこのような情景で、普段の三次盆地からやってくる霧とは趣が違い、野性的な雰囲気があるので、EOS-3でも撮影して行きました。
これは西側。沸き上がる霧がダイナミックです。この時点でカメラマンがもう一名増え、更に雲海を見に来たというファミリー5人連れも加わって、雨上がりの朝だと言うのに賑やかな山頂になりました。雨の中クルマを走らせているときには「今日は絶対に誰も居ないな」と思っていたのですが、予感は外れました。荒谷山もすっかりメッカになりました。
地平線の雲の間から太陽が顔を出しました。手前を生き物の様な霧がうごめき、眺める情景としてはとても趣、面白さがありました。
今日の日の出のピークはこの写真。いつもの霧の海とは違った印象の朝でした。
雨上がりで地面が濡れて、大気も湿気たっぷりの中、撮影ポイントも時折霧に包まれる状況だったので、先日自作した夜露防止ヒーターを使いました。手前のEF17-40mm F4L USMはフードが巨大なので持ち歩きませんが、フード無しでも結露することなく撮影を続けられました、効果は十分の様です。この時既に三脚やカメラボディはしっかり濡れていました。
ただ、日の出前後はハーフNDフィルターを使うので、その結露対策をどうするかが課題ですね。流石にハーフNDフィルター結露対策はネット上にも何ら情報がありません。脳内で色々と検討中です。奥のEOS-3はとても高価なLEEのW-1フードを付けて対策代わりにしていますが、荒谷山では風がレンズ前面に向かって吹くので、フードの効果は限定的です。
荒谷山での撮影を終えた後、吉舎の彼岸花群生地に行ってきました。今年は開花が昨年に比べて5日ほど遅れ気味で、まだ一部分しか咲いていないという情報は仕入れ済みですが、状況確認&マクロ撮影期待での訪問です。群生地に行ってみれば殆ど咲いていなくて、例年開花が一番早い手前側の群生地の木陰で咲いているだけでした。2本ある木の右側に僅かに彼岸花が写っているのがそれです。
裏に回って、咲いている区画のほぼ全体の写真。今週の半ばから後半ぐらいが撮影し頃だと思います。
雨上がりだったので、彼岸花に水滴がついており、マクロ撮影を少し楽しみました。
水滴は被写体を一層素敵にしますね。天気次第ですが、また来週来ましょう!
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2012年9月22日(土) |
朝飯前の荒谷山、空振り |
三週連続で週末と言えば天気が悪かったのですが、今週は結構良さそうな予報で、今日は朝食前に荒谷山まで行ってきました。
山頂はクルマの外気温計で14度。風は強くありませんでしたが、ジャンパーを着ていても身体がしんしんと冷えました。下界の日中なら半袖で汗をかく気候ですが、早朝の山の上は晩秋の服装でないと過ごせなくなりました。秋が急速にやってきている気がします。
家を出る前に三次・高谷山に霧が出ている事を確認しましたが、荒谷山まではこの時点で到達していませんでした。それと地平線付近の黒い雲が気になります。
空が明るくなり出すと、上空に洗濯板の様な綺麗な雲が出たので、これが焼けてくれれば、、、、と期待しましたが、
太陽が厚い雲に遮られて、特に焼けることもなく日の出を迎えました。
雲の間から太陽が顔を出したこの僅かな時間が今日のピークでした。アートパノラマも持って行きましたが、出陣することなく終わりました。
本日の訪問者は私を含めて合計5名でした。皆さんご苦労様でした。
また、明日!
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2012年9月16日(日) |
EudoraからThunderbird / Mailへの添付ファイル移行 |
遅ればせながら、メーラーをEudoraからThunderbirdに完全移行することにしました。
EudoraはMac草分けのメーラーで長年使ってきましたが、2007年10月にメーカーが完全撤退しサポートされなくなりました。その後の時代の進化と共に取り残されて、HTMLメールがきちんと読めないなど使いにくさもありましたが、それでもこれを使い続けてきたのは、古いメールがこれでしか読めないから。
とは言え、Tunderbirdの様な無料メールアプリも出て来ていたので、Eudoraのサポートが無くなった2007年からはThunderbirdも並行して(受信専用で)使っていました。暫くしてEudora Mailbox Cleanerと言うのが出現し、EudoraのログをThunderbirdやMac Mailに移行出来る様になったので、多くのEuroraユーザーの皆さんが既に移行を済ませていると思います。私も数年前に一度トライしたのですが、添付ファイルが移行出来なかったのと、Eudoraでも酷く困ることは無かったので、その後放置状態になっていました。
しかしMac OS-X10.5 Leopardのサポートが終わり、PowerPCアプリが動くRosetta環境絶滅も目の前に迫っているので、今日重い腰を上げた次第。
今日ダイアリーで採り上げるのは、色々と試行錯誤した結果、EudoraからThunderbird/Mailへの添付ファイルの移行に成功したからです。ネット検索すると日本語環境で成功した事例は無いようなので、、
手順ですが、Eudora Folder(ユーザー>書類>Eudora Folder)内にある「添付書類フォルダ」を複製し、「Attachments Folder」という名前にします。これが肝! マニュアルの何処にも書いてありません。恐らく日本語のフォルダー名が悪さをしているのだろうと勘所を付けて、正解の英文フォルダー名を探し当てるまで数回トライしました。
その上でEudora FolderごとEudora Mailbox Cleanerのアプリケーションアイコンにドラッグすると、この画面が出て来ます。上側にImport from [Eudora]とあるので、そのままOKを押してしまいがちですが、プルダウンメニューの中に[Eudora(日本語)]が隠れているので、こちらを選ばなければ文字化けします。これに気づくまで、以前半日潰しました(^-^;
これで数万件に及ぶ過去メールが1分程度で移行され、ThunderbirdやMailの適切なフォルダー階層に移行済みのメールログファイルが作成さます。あとはThunderbirdやMailで開けばお仕舞い。添付ファイルがAttachments Folderの中に残っていれば、ThunderbirdやMailの中ではメール本文に含まれる形で添付されています。
但しMailの場合はそのままでは何も表示されないので、Importされたメールボックスを個別に選んでから、メールボックス>再構築をします。これでOK。
以前Eudoraからの移行作業で添付ファイルの移行に失敗された方で、まだEudoraのファイルを残されている方はお試し下さい。
さて、Thunderbirdについて少し苦言を。完全移行するにあたり、放置していたThuderbird3を最新版のThunderbird15にアップデートし、使用中のメールアカウントを全て設定しましたが、Thunderbird15ではアカウント設定が自動になっていて、アドレスとパスワードを入力すると勝手に設定してくれます。しかし自動設定するパラメーターが全て漏れなく間違えているので(サーバー毎にパターンが違うので当然)、手動設定に切り替えて全項目を入れ替えて初めて使える様になりました。小さな親切、余計なお世話、とはこのことですね。
何はともあれ、今日の午前中を全て潰して、Thunderbirdへの完全移行を果たし、1997年1月以降の15年間のメールが全てThunderbird上で読めるようになりました。
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2012年9月15日(土) |
装着簡単! 1cm幅の夜露防止ヒーター |
週末になると天気が思わしく無く、台風が近づいて、朝日は望めないような天気予報になっています。三週連続で撮影に出掛けられそうに無いので、代わりにカメラ機材工作をしています。
先週はフィッシュアイレンズで問題無く使える夜露防止ヒーターを製作しましたが、今週は広角系レンズや大判レンズ等のコンパクトで薄いレンズにも装着出来る幅1cmのヒーターが完成したので、つぶやき365として掲載しました。
作ってから色々なレンズに装着してみましたが、薄さは正義で、太いヒーターだと諦めなければならないレンズが多い中、どのレンズにも殆ど問題無く装着出来ました。電源は5V・USBモバイルバッテリー仕様にしているので、12V電源よりも遙かにハンディで扱いが楽です。材料費は安く、工作難易度も高くは無いので、興味のある方は自作されてみては如何でしょう。写真をクリックすると記事にジャンプします。
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2012年9月14日(金) |
Google on 2012.9.13 |
私のもう一つのサイト「A Plaza of Clara Schumann」に昨日異変が起きましたので、その話題を、、、
昨日9月13日はクララ・シューマンの誕生日。この日は毎年巡ってきて、私と私の周りのシューマン関連の仲間がホンの少し盛り上がるだけで、大過なく過ぎて行くのですが、、、
昨日のGoogleのタイトルイラストが、クララ・シューマンと8人の子供達になっていました。そしてこのイラストをクリックすると「クララ シューマン」でのGoogle検索結果になって、私のサイトが「Wikipedia」と「画像検索結果」に続いて3番目に掲載されました。その結果、、
超マイナーな話題のサイトなので、一日60人前後のお客様しかお見えになりませんが、昨日に限っては17737人!(このカウンターはIP重複アクセスをカウントしません)。こちらのImpressions by KENを含めても私のサイトのアクセス数記録を圧倒的な数値で塗り替えました。
ちなみにImpressions by KENへのお客様数は一日あたり1100〜1300人ぐらい。一時は1500人をコンスタントに越えていた時期もありますが、その頃でも最高値は3000人に届かなかったと思います。
Googleの影響力は流石に凄いですね。
Googleのタイトルイラストがクララ・シューマンになったのは全世界共通で、クリックすればその国の言語での「クララ シューマン」の検索結果になっていました。もし英語ページを用意してあったら、アクセス数は更に一桁上だったかも知れません。日付が14日に変わった瞬間にイラストも元の「Google」に戻り、現在は静かなサイトに戻っています。
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2012年9月9日(日) |
フィッシュアイレンズ用・夜露防止ヒーター |
先週に引き続き週末の天候が悪くて、撮影に出掛けられずにいます。今日晴れたら島根半島・白カスカ島/黒カスカ島に再挑戦するつもりでしたが、これで日の出の方角が良いタイミングを完全に逃したので、来年までお預けです。
撮影に行けない時はスキャニングが相場ですが、先週スキャニングを終えていますので、今週はカメラ機材工作。懸案の広角レンズ系の夜露防止ヒーターの内、設計が最も困難なフィッシュアイレンズ用が完成したので、つぶやき364として掲載しました。下の写真をクリックすると記事に飛びます。
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2012年9月6日(木) |
CDプレーヤー修理 |
今日はオーディオの話題。
CDプレーヤー・Triode TRV-CD4SEでの再生時に時折パルシブなノイズが入る様になり、メーカー修理に出しました。しかし、一週間以上の観察にも関わらずメーカーサイドでは症状が再現されず、結局原因は分からず仕舞い。折角メーカーまで送ったので、消耗品であるピックアップユニットを交換しました。CDプレーヤーを買ってからまだ2年半ですが、ピックアップ系は概ね6年程度が寿命ですし、交換により再生メカ系が一新されるので、見つからなかった原因が解消されるという期待もありまして、、
修理期間中にメーカー技術者の方とメールや電話で何度か連絡を取り合いまして、相談しながらトラブルシューティングと修理方針を決めて行きました。小さなトラブルがきっかけではありますが、メーカーエンジニアの顔が見えるような楽しいひとときでした。
戻ってきたCDプレーヤーは正常に動くようになり、いつもの芳醇な音で私の耳を楽しませてくれています。
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2012年9月2日(日) |
天気予報暗転で島根半島に行けず |
8月19日のお盆休み最後の日は、広島周辺の天気予報で晴れるのが日本海側だけだったので島根半島に日の出撮影に行き、「天気予報のせいで3回連続の島根半島」という題のダイアリーを書きました。
あの日は予定外の島根半島、白カスカ島/黒カスカ島撮影でしたが、今日はずっと前から予定を入れて、虎視眈々と日の出を狙っていました。
と言うのも、白カスカ島と黒カスカ島の間から陽が昇るのが今頃だからです。週の初め頃の天気予報では大丈夫そうだったのですが、金曜日あたりから雲行きが怪しくなり、土曜日16時の天気予報で松江は「夕刻雨〜夜中曇り〜朝曇り」になってしまいました。衛星画像を見ても中国地方全体が雲に覆われていて、回復の見込みは無さそうでした。という事で島根半島行きは断念。
撮影に行かない週末はスキャニングと凡そ相場が決まっていますので(笑)、先日撮影した島根半島のポジをスキャニングしていました。
Toyo Field 45A, Nikkor M200mm F8s, F29, 1/2 sec., Kenko Half ND8 Filter, RVP100, Horseman 612 Holder
これは8月19日の日の出。今日晴れていれば、二つの島の間、背後に見える大崎鼻のやや左から太陽が昇る筈でした、、、、
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2012年9月1日(土) |
露出換算表 |
突然に問題を出しますが、、、
EOSで測光してF8, 1/13秒が適正露出となった情景を、露出倍数1.5のセンターフィルターを付けた大判カメラでF22付近で撮影する場合の適正絞り、シャッタースピードは幾らになるでしょう?
大判レンズにもF8という絞り値はありますが、レンズ解像度&フィルム焦点深度確保の為に出来るだけF22付近(F16〜F32)で撮影した方が良く、このような計算が必要になります。まずは正解を出しましょう。センターフィルターが無いとすればF8→F22に絞りを変えるだけなので、シャッタースピードを8倍にすれば良く、1/13秒x8=0.6秒。ところが大判レンズの場合、シャッタースピードは一段刻みで1秒までしか無いので、微妙な露出調整は絞り側で行わなければならず、F29(F22+2/3EV)、1秒か、F20(F22-1/3EV)、1/2秒の何れかを選択する必要があります。
次にセンターフィルターの露出倍数1.5を加えてシャッタースピードを長くすると、F29、3秒か、F20、1.5秒が求める答えになります。しかし大判レンズで1秒を超えるシャッタースピードはBかTで人間がコントロールしなければならず、1.5秒を精度良くコントロールするのはまず無理。従ってF29、3秒を選択するのが無難です。絞りを開けても良い状況ならF16+0.2EV、1秒でもOKです。状況によってはこれに相反則不軌の補正を更に加えます。
私が夜明け前から日の出後までを撮影する場合に、このような問題を暗算で繰り返しています。情景がどんどん変化し一刻を争う中で、寝不足の頭でこの計算するのは結構辛くて、これを改善するために、EOSの測光値から大判レンズでの適正露出値の一覧表を作りました。
はがきサイズの用紙に両面印刷で表を印刷し、それをA6サイズのカードホルダーに入れて、スマホ時代になって使わなくなった携帯ストラップを付けて、撮影時に三脚にぶら下げられる様にしました。左がセンターフィルター使用時用、右が通常の大判撮影用です。先日の島根半島での日の出撮影が初陣でしたが、面倒な計算をしなくて済むので楽になりました。
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