Spring Flowers Gallery
2010


カタクリ

2010年に撮影したカタクリの写真です。2010年はカタクリが満開になった肝心の週末が雨で、多くの花を組み合わせた写真を撮ることが出来ませんでした。ここに掲載した写真は花がまだ2〜3分咲きの時に撮影した物で、数少ない綺麗に咲いた花をいろいろな角度から絵造りしています。



ポートレート

最初の11枚は、美しく可憐に咲くカタクリを美しく可憐な雰囲気に収めるべく、ポートレートを撮るような気持ちで撮影しました。1〜3は雑然とした草むらの中に咲く一輪ですが、タムロン180mmマクロ開放の浅い被写界深度と美しいボケで柔らかな空間にしたてています。5〜8はカタクリが花開いてゆく様子を並べてみました。4,10、11は曇り空の空をバックに爽やかな感じに仕立ててみましたが、ボディ/レンズの大きな35mm一眼レフで背の低いカタクリを空バックで撮影するのは、かなり苦しい姿勢になります。

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焦燥感

花言葉に「初恋」が与えられているカタクリはとても可憐で美しい花ですが、花の性格とは逆に緊迫感のある写真を昨年から撮り始めています。ポイントは雑然とした状況を雑然さを残したボケで表現し、その中に花を不安定な状態で配置する事です。今年も色々な絵をカメラのファインダーを覗きながら追求してみました。今年のお気に入りは12の、主役の二輪が殆ど見えないきわどい写真(ネット上のサイズだと見えにくいかも知れません)と、19のモノトーンの中の光と影の写真です。ポジを見るまで気づきませんでしたが、画面右側に偶然写っている先端の折れた葉が花の挫折感を強調していると思います。
ネット上のカタクリの写真を検索してみましたが、美しいこの花をこのような方向性で撮影している人は2009年までのシーズンでは他に居ないようです。
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