今月の話題
ご老体風邪をひく?(アートパノラマ)
節分草の便り
筆影山・因島大橋撮影
UN・レベラー俵型
アウトドア用温度計
美人ピアニストの弾き振りは絵になる!
アップル製品の小物は偽物が沢山
冬期車中泊用の変な機材
機材が凍った、銭壺山
筆影山の日の出撮影
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先日の銭壺山撮影で、寒さの余り霜に包まれてしまったアートパノラマ170ですが、二つほど体調不良がありました。
日曜日に久しぶりに蛇腹をチェックしたら、複数のピンホールを発見。標準の90mmレンズに代えて120mmレンズで撮影しているので、撮影の度に蛇腹を伸縮させる為に条件が厳しいのでしょう。2011年2月に一度修理していますが、その後また発生したようです。修理方法は簡単で、LEDライトで穴の位置を確認しながら、爪楊枝の先でセメダイン・スーパーXブラックを塗り、十分に(2日間)乾燥させるだけです。
先日の筆影山では久しぶりに良い日の出に恵まれ、アートパノラマでも撮影しましたが、一枚も写っていませんでした(^-^;。現場ではちゃんとレリーズを押して、シャッター音もしていましたが、実際にはシャッターが開かなかった様です。再度シャッターをチェックしたら問題無かったので、銭壺山で霜に包まれた後で何らかの不調があったのかも知れません。疑わしいのはシャッター開放レバーが少し動いて、シャッターメカが動いても羽が動かなかった事です。大判カメラ(トヨフィールド)での撮影時なら、フィルムバックを装着する前に(あるいは引き蓋を抜く前に)空シャッターを切って動作確認&オイルを馴染ませるのですが、アートパノラマ170は普通のカメラのように引き蓋は無く、一度フィルムを装填してしまうと空シャッターを切ることが出来ません(感光してしまいます)。なのでその様な不具合を確認出来ませんでした。同じ事故を起こさないように何か良い方法を考えなくては、、
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2013年2月25日(月) |
節分草の便り |
今年も庄原市総領町から節分草の便りが届きました。毎年ありがとうございます。
土曜日に届いていたのですが、土日はバタバタとしていたので、更新が遅れました。既に公開は始まっていて、八幡神社(公開地番号5)と谷山さん宅東(公開地番号6)の2カ所が公開されています。日を追う毎に他の公開地でも開花が進み、いつもの可愛い姿を楽しめるようになると思います。
ただ、来週末は出張で、再来週は好天なら他の場所に行くと決めているので、今年は好機に行けないかも知れません。
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2013年2月24日(日) |
筆影山・因島大橋撮影 |
天気が良かったので、「予定通り」筆影山に行ってきました。今頃は因島大橋の後ろから陽が昇る時期なので、何ヶ月も前から予定に組み込み、あとは天気頼みでこの日を待っていました。
日の出撮影と言いながら、日曜日限定夜行性のKENは1時少し前に到着。機材を持って展望台に行き、1時半から撮影開始しました。水平線付近の空の状況が肉眼では分からないので、デジタルで撮影してモニターでチェックすると、邪魔な雲も無く、条件は良さそうです。今日は満月だったので、比較的短い露光時間で情景が明るく映し出されます。
EOS-3にフィルムを装填し、タイマーリモートコントローラーで長時間露光をセットしてから仮眠を少し取りました。最近はEOS-3に寝ている間も仕事をさせています。
仮眠を取っている間、3時ぐらいから風が轟々と音を立てて吹き始め、撮影が出来るかどうか不安になってきました。以前、隣の竜王山山頂で、やはり風が強くて死ぬほど寒く、撮影を途中で断念した事があります。取り敢えず4時に起きてみれば、駐車場はやはり強風に包まれていましたが、機材を持って展望台に行ってみると、展望台に限っては余り風が来ず、何とか撮影出来そうでした。
しかし、風が無くともとても寒く、長時間露光で待っている間、時折走って身体を温めました。先日買った温度計によれば気温は0度です。今の季節の太陽の道先案内人、サソリ座が東の空に全容を現しています。
日の出直前の様子です。水平線付近に雲が出て来て、低い位置からの日の出は期待薄な感じになってしまいました。海面に模様が出来て、風が強いことを伺わせます。気温は更に下がって、この頃は氷点下3度になっていました。
今日も三脚三本、2週間前の銭壺山で、結氷の為にフィルムを入れたまま撮影を断念したアートパノラマを再登場させました。今日は人が少なく、この時間になっても私を含めて3名のみの閑散とした朝になりました。
日の出です。雲の上から、、と思っていたら、雲を通して真っ赤な太陽が突然に姿を現しました。水平線から昇る太陽を基準にすると最良のタイミングからは4日ほどずれているので、橋のやや左になっています。
現実的には水平線から太陽が昇る事は希なので、少し太陽高度が上がった位置を基準に橋との位置関係を計算しています。その計算通り、時間と共に因島大橋から光の道が手前に延びてきました。
筆影山には何度も足を運んでいますが、ほぼ水平線から昇る太陽を拝めたのは多分初めてです。年に二回しか無い因島大橋とのコラボレーションタイミングでこの情景に恵まれて、ラッキーでした。これで上空に高層の雲があって真っ赤に焼けたら最高でしたが、まあそこまで贅沢は言うまい。
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2013年2月23日(土) |
UN・レベラー俵型 |
夜間撮影時には情景が殆ど見えませんので、日中撮影以上に水準器に頼りますが、複数のカメラで撮影している際にうっかり水準器を外すのを忘れて長時間露光(10分とか30分とか、場合によっては数時間の連続撮影)に入ってしまうと、別のカメラでの水平出しが出来なくなってしまいます。だから水準器は同時に使用するカメラボディの数だけあった方が便利、という事で、買い足しました。
買ったのはUN製のレベラー俵型(UN-5681)。以前、ドイツカルマン製の2ウェイ水準器を購入した際に、最も良さそうに思えたのがUNの水準器でした。その時にはUNの2ウェイ水準器をヨドバシ.comで見つける事が出来なかったのでカルマン製にしましたが、今回はUN製にしてみました。
UN製の良いところは日本製で、型物ではなく切削によって作られた高精度品であること。その代わりに値段も他社より高めで2ウェイだと3980円もします。今回は二台目であり、滅多に縦位置を使わないので、値段とコンパクトさに惹かれて1ウェイにしてみました。価格はそれでも2580円しました。
小さな機材ですが、手に持ってみるとエッヂが綺麗に立った、高精度切削品である事が感触から伝わってきます。寸法精度、面精度も高そうで、アクセサリーシューにガタも無くスッと入りました。カルマン製に比べると水管部分が小さめですが、UNが小さいのではなくカルマンが例外的に大きいので問題ありません。今晩の撮影から早速活躍してもらいます。
(2014.3.20追記)精度が良さそうに思えたUN製レベラー俵型ですが、実際には精度が悪くて使い物にならず、別の物に買い直しました。2014年3月19日のダイアリーをご覧下さい。
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2013年2月20日(水) |
アウトドア用温度計 |
冬場の早朝撮影はとても寒いのですが、実際の気温を知るために撮影時に使える温度計を購入しました。
買ったのはエンペックス・サーモマックス50、アマゾン限定の黄色バージョンで、980円。マイナス50度からプラス50度まで測れますので、寒い方はほぼ問題ありませんが、夏場のクルマの中は50度以上になりますので、暑い方は今ひとつかも知れません。しかし丹念に探しても、廉価な中ではこれ以上の温度計はありませんでした。
通常は黒いボディですが、長時間撮影時に使うストップウォッチとよく似たデザインなので、真っ暗な中でも見分けが付くように黄色を選びました。
先日の銭壺山では機材やクルマが霜だらけになってしまいましたが、山の麓でマイナス3.2度だったので、標高500mを超える山頂はマイナス5〜10度の間だったのだろうと思います。しかしクルマの外気温計は駐車時にエンジンの熱の影響を受けて高めに出るので常に0度を指していました。今後はダイアリーの中で正確な気温もお知らせ出来ると思います。
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2013年2月18日(月) |
美人ピアニストの弾き振りは絵になる! |
土曜日、日曜日と東京に行ってました。目的は長年のつぶやきの読者なら「ああ、またかぁ、、」と半ば呆れる(笑)、六本木アークヒルズにあるサントリーホールでの仲道郁代さんのコンサートです。他のコンサートとは違って毎年二月中旬に開催されるこのコンサートは、仲道さん自身が主催されるお祭りのようなイベントで、ご本人の力の入れようも他のコンサートとは段違い。それ故に私も数年通っていて、先行予約で前方席を確保する人達とはすっかり顔なじみになりつつあります(^-^;
今回の演目は全曲モーツアルトで、ソロを2曲(キラキラ星変奏曲、ソナタ11番トルコ行進曲付き)とコンチェルトを2曲(20番と21番)。コンチェルトでは仲道さん自身がピアニストと指揮者を同時にこなす、いわゆる「弾き振り」をします。ピアニストの弾き振りそのものは以前テレビで見たことがあり、それは男性ピアニストがピアノの前に座ったまま、演奏の無い時に指揮の真似をするだけでした。だから弾き振りそのものは余り期待していませんでした。
今年の私の席からの眺めです。2年前のベートーベンのコンチェルトの時に一階席最前列ど真ん中の席を確保したのですが、オーケストラとの関係でピアノがステージギリギリまで観客席側に寄ってしまい、私の席からはピアニストの脚しか見えないという状況だったので、今回はステージの奥にある席の最前列ど真ん中の席を確保しました。結果的にはこの日のサントリーホールの中では最良の席だったと思います。
前半のソロ演奏ではピアノは通常通り真横に置かれて、一階席から見ればピアニストの右側の横顔を見るような形で演奏されました。しかし弾き振りのコンチェルトの番になると、ピアノが90度回転されて、何と観客席に背を向けて演奏する体勢になりました。これは指揮をするのでオーケストラ側に顔を向けるため。結果的に仲道さんは私の席の方向を向いて指揮&演奏をすることになり、音楽だけではなく演奏中の表情や仕草を十分に楽しむことが出来ました。
仲道さんが淡いゴールドのドレスで登場されて、さてピアノに座って指揮をするのかと思いきや、ピアノの所に立たれて、指揮棒(注釈参照)を持って指揮を始めました。それは私にとって見たことも無い美しくも華麗な指揮風景で「絵」として感動してしまいました。だって、クラシックコンサートの指揮と言えば、真っ黒なタキシードを着たマエストロ(要は中年おじさん〜老年おじいさん)が、楽団を牛耳る形の厳つい顔つきでするのが当たり前。それをボディラインも分かるゴールドの華麗なドレスをまとった美しい女性がにこやかな表情で指揮をするのですから、見とれてしまいます。更に感動したのがピアノ演奏中の指揮。手が使えないので頭の動きと表情で指揮をするのですが、指揮者と楽団の関係を主従ではなく、仲間やパートナーとして考えられているからでしょう、「さあ、あなたのパートよ」という段になると、演奏者に向かってにこやかに微笑みかけてから、目配せで合図を送りました。そのなんとも和やかな雰囲気の中で盛り上がって行く演奏風景は、普通のコンサートホールでは見ることが出来ない、バックステージ席のあるサントリーホールならではの貴重な情景でした。こんな情景をテレビで放映したら、クラシック嫌いでも見とれるのでは無いかなぁ、、
この華麗な情景を見ながら、映画「クララ・シューマン 愛の協奏曲」の中で、病気がちな夫のローベルトに替わって指揮をしたクララの姿を思い出しました。クララも映画の中ではドレスを着ていたので、、、、 仲道さんはやっぱり、現代のクララだわ。
さて、コンサート終了後には一昨年〜昨年の仲道さん主宰のコンサートを3回聴いた人だけが招待された、第二部のコンサートがありました。こちらは1790年製シュタインというピアノのレプリカ(仲道さん個人の所有物)による演奏で、モーツアルト存命時の楽器での演奏と現代楽器の聞き比べという主旨で、第一部の演目と同じ曲の一部が演奏されました。ウイーン式を採用しているシュタインの音は、イギリス式から発展したスタインウェイとは当然音色が全然違い、音量は限られる物の極めて繊細な音がして、これはこれで楽しむことが出来ました。最後にベートーベンの月光が演奏されましたが、現代ピアノでは不可能とされる、第一楽章全体をペダルを踏みっぱなしで演奏しなさいというベートーベンの指示通り、ペダルを離すことなくシュタインで演奏して、ベートーベンが月光第一楽章で意図した響きを再現してくれました。「月光」は後年付けられた愛称で、ベートーベン自身は「幻想曲風ソナタ」という名前を付けていましたが、シュタインで演奏された月光は月光下の湖の情景というよりも、霧が漂っている湖の情景で、正に幻想強風。私にとっても新しい発見でした。
サービス精神旺盛で聴衆を大切にしてくれる仲道さんのお陰で、2時から5時半までの長丁場のコンサートを堪能できました。また来年、、
(注釈)仲道さんの持っていた指揮棒がフェルトペンの様な形をしていたので、後日ご本人に伺ったら、ピンクのボールペンとの事でした。通常の指揮棒だとピアノの上に置いたり、そこで振るのに長すぎるのだそうで。
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2013年2月15日(金) |
アップル製品の小物は偽物が沢山 |
iPhone 3GSの三代目のイヤフォンとして、iPhone 5に付属するアップル純正のEarPods with Remote and Mic MD827FE/Aを購入しました。購入先はアップルストアで、価格は2800円。
写真左が新しいイヤフォンで、右側に無造作に置いてあるのが今まで使っていたものです。
iPhone 3GS購入時に付いてきた初代イヤフォンは、歩行時にリモコン部がシャツの襟に引っ掛かったので、ちょっと加工したらコード皮膜を傷つけてしまい、余り長くは使えないと思って直ぐに予備を手配しました。こんなイヤフォンでも定価はそれなりで、当時ヤフオクをチェックすれば「100%本物」という触れ込みの純正イヤフォンが送料込み1000円で出品されていて、そちらを購入しました。それから一年以上が過ぎて初代が接触不良を起こし、予備を引っ張り出したら、一見分からないほど精巧に作られてはいましたが、100%偽物でした(^-^;。本物はコードの折り癖が殆どつきませんが、偽物は折り癖が直らず、また新品時から微妙な接触不良がありました。一方感度の方は本物よりも良く大きな音が出て、雑踏の中でCNNを聞くには却って好都合だったりしたので、先週まで使っていました。しかし突然にリモコンが操作出来なくなり、三代目の購入となりました。
過去に痛い目に遭っているのでヤフオクは避けて、アマゾンをチェックすれば安価な純正品が沢山。しかしそれらのレビューを見れば「偽物!」という物ばかりで、アップルのこの手の小物は偽物の方が多く出回っているようです。アマゾンが直接販売する商品のページにもマーケットプレイスの出品があり、怪しげな「安価に提供させて頂きますのでパッケージはありません」という、いかにも偽物という出品者もいました。数年前からアップルは販売業者を限定し価格統制も敷いているので、アマゾンが直接取り扱い値引きしている商品にも不安を覚えました。それが証拠にiPhoneを扱っている大手家電ショップ内の携帯コーナーに行きましたが、アップル純正アクセサリーは扱っていませんでした。なので絶対に間違いのないアップルストアから購入した次第。
新しいイヤフォンには白のiPhoneお揃いデザインの携帯ケースも付属して、良い感じです。イヤフォン部が以前よりも大きく重くなっていますが、私の耳には問題無く嵌り、レビュー通り低音がとても豊かに響き音質が激変しました。ちょっと中低音が膨らみ気味とか、ピアノの音の立ち上がりがもう少し欲しいとか、空間の拡がりもスタックスには及ばないよなぁとか、欲を言えば注文はありますが、本来それは音質重視で作られた高価な商品に求めるべきもの。スマホ標準付属品のこのイヤフォンは、しかしそんな欲が出る程に良い音を出します。当初想定よりも少し高い買い物ではありましたが、純正としての安心感と音質UPで、良かったです。
以前ヤフオクで新品安価スタートのキヤノン・タイマーリモートコントローラーTC-80N3を購入しましたが、これも偽物でした。単品だと先ず分からないほど精巧に作られていましたが、私の場合二台目の機材として購入したので、本物との比較が出来てしまい偽物である事が一発で分かりました。本件は販売者の住所氏名と共にキヤノンに通報済み。
経済原則として、横領品や盗品を除けば、純正品の新品が市販最安値よりも相当に安く大量に供給出来ることはあり得ませんので、そういう美味しい話は100%偽物と思って良いと思います。アップルのイヤフォンに限らず、バッテリー、メモリーカード、リモートコード等々、お気を付け下さい。
なお、明日から東京に行き、日曜日の広島着最終の新幹線で帰宅しますので、次のダイアリー更新は月曜日以降になります。
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2013年2月13日(水) |
冬期車中泊用の変な機材 |
今日の話題はちょっと特殊すぎて、皆さんの参考にはならないかも知れませんが、KENはこんな「変な物」も作っているというお話です。
2012年3月1日のダイアリーで、クルマ用の簡易後付けシートヒーター「メルテック・ホットシートフロント」を購入し、既に持っていたポータブル電源のメルテック・SG-3000DXと共に、冬場の車中泊時に寒くなった際の暖を取る道具として使い始めたという話題を書きました。このシートヒーター、直ぐに温まるのは良いのですが、長時間使うと熱くなりすぎて、寝ている際に頻繁にスイッチのON-OFFが必要で、ゆっくり熟睡出来ない機材でした。
そこで寝るのに丁度良い温度に調節する方法を模索し、電子サーモスタットの追加なども考えましたが、電子工作が必要な上に結構値が張るために、別の方法を先に試す事にしました。
それがこの回路図。実は昨年の4月頃に近所のホームセーターで冬物機材の半額処分セールを行っていて、そこで同じメルテックのホットひざ掛け L-300を980円で入手していました。これもシートヒーターと同じ12V40Wの電気スペックになっています。この二つを直列に繋ぐと、総合出力で12V20Wに軽減され、各ヒーターは10Wという本来の1/4の出力で発熱させる事が出来ます。
上記回路図は、スイッチを切ると二つのヒーターが直列に接続されて、上記の通りの出力で発熱する一方で、スイッチを入れるとヒーター1のみに電気が流れて、本来の出力の40Wで発熱します(ヒーター2の発熱は無し)。だから寝しなの凍えている時にはスイッチをONにして急速加熱をし、温まったらスイッチをOFFにして総合出力を下げて、長時間でも快適な温度にすることを狙いました。
この回路を作るために用意した部品。カーショップでシガープラグ類を購入すると結構高いので、秋葉原のパーツショップから単品で取り寄せました。
そしてこれが完成の姿。ゴールドテープを巻いたソケットがヒーター1に相当する方です。先日の機材やクルマを含めて周りの全ての物が凍った銭壺山での仮眠時に使いましたが、10Wの出力に下げたシートヒーターはジンワリとした暖かさで、狙い通り熱すぎることもなく熟睡出来ました。ひざ掛けは上半身に掛けましたが、こちらも良い案配でした。これで電子サーモスタットを作る必要は無くなりました。
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2013年2月10日(日) |
機材が凍った、銭壺山 |
今週も週末だけは天気が良かったので、日の出撮影に出掛けました。最近は筆影山、ナガタニ展望台、周防大島和佐で撮影したので、久しぶりに銭壺山に行きました。今まで何度も通いながら、まともな日の出風景に巡り会えていない因縁の場所です。
4時半頃から活動開始しましたが、寒いのなんのって、2〜3分表に立っていただけで凍えてしまい、またクルマの中に逆戻り。少し暖をとってから、意を決して表に出て、機材の準備に取りかかりました。空には満天の星、良い情景が期待出来そうです。
やがて薄明が始まりました。太陽が出る位置に雲が少しあるのが気にはなりますが、、
次に撮影したカットを背面液晶モニターで見ると、ぼやけている。ありゃ?と思ってレンズを確認すれば、曇っていました。乾燥注意報が出ていて湿度は低いはずですが、結露が始まりました。
何気に後ろにあるクルマを見てみれば、何と全面霜だらけ。長期間無人で駐車したクルマではなく、2時間前まで私が中で寝ていてそれなりに暖かい筈なのに、、気温が何処まで下がっているのかは分かりません。側にあったベンチ、テーブル、柵、地面、草木、全てが霜に包まれて真っ白になっていました。
長時間露光を繰り返していたEOS-3もご覧の通り、ボディ表面に霜が付いてしまいました。
EOS 30Dで使っていたフィッシュアイレンズが結露したので、EOS-3の方にはLEE W-2フードを付けて結露を防止したのですが、そのフードにも全面霜がついてしまい、中のハーフNDフィルターにも霜がつき始めています。結露は上から降るのでフードでかなり防止出来るのですが、結氷には余り効果が無いようです。氷なので、ハーフNDフィルター表面を拭いても取れません。これでは撮影にならないなぁ、、
実はアートパノラマも持ち出して1時間の長時間露光をしていましたが、ボディ、レンズ、センターNDフィルター共に霜だらけになってしまい、途中で撮影を断念しました。レンズ用の夜露防止ヒーターは準備していますが、センターNDフィルターやハーフNDフィルターを使った状態でのヒーターは未開発なのです。
日の出です。EOS-3の方は結氷してしまったハーフNDフィルターを諦めて、予備のハーフNDフィルターを日の出後にケースから取り出し、短時間勝負で撮影しました。デジタルの方はレンズに夜露防止ヒーターを付けたので、ハーフNDフィルターを含めて何とか結氷せずに済みました。
太陽が高くなって、海面が輝いて、、、 残念ながらこの情景をアートパノラマで撮影することが出来ませんでした。アートパノラマは凍った姿のままでクルマのトランクの中に避難し、そこも氷点下なので霜が取れることも無く、、
今日の銭壺山からの情景はまずまずでしたが、機材全てに霜が付いてしまい満足な撮影が出来ませんでした。ハーフNDフィルターは宙に浮く形で取り付けられる為に、通常の夜露防止ヒーターでは結露、結氷防止が出来そうにありません。ハーフNDフィルターと同時に使うセンターNDフィルターもまた同様で、取り付け構造がとても複雑なので(参考;つぶやき338「センターフィルターとハーフNDフィルターを同時に使う方法」)、ヒーター取り付けがとても難しそうです。レンズ本体の夜露防止ヒーターは数多あっても、センターNDフィルターやハーフNDフィルターへの夜露、霜を防止するヒーターはネット上に例が無く、その開発が今後の大きな課題になりました。
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2013年2月3日(日) |
筆影山の日の出撮影 |
金曜日から土曜日の午前中までが雨。月曜日からまた雨という予報の中で、土曜日午後から日曜日は良く晴れるという、今週末は珍しくカメラマン合わせの天気になっていました。KENは当然、、出掛けます(^o^)/
土曜日午前中に各地の時間帯別天気予報をチェックすれば、日曜日朝の広島付近と、瀬戸内海対岸の愛媛県は何処も良く晴れるとのこと。普段なら天気予報が少しでも良いところに目的地に定めるのですが、今回は何処でもOKなので、逆に何処に行くか迷いました。日の出の方角から写真の構図などを考えて、三原市・筆影山に行くことにしました。
筆影山駐車場には1時少し前に入りました。海霧が出ない季節になりましたので、この時間には流石に誰も居ません。機材を準備してから展望台の方に行き、撮影開始。東の空には昇ったばかりの半月が輝き、海面を明るく照らしていました。
糸崎方面の情景は、街明かりと国道2号のクルマの明かりで、筆影山から見る情景の中でひときわ明るく輝いています。デジタルで撮影すると肉眼では見えない空気の雰囲気が背面液晶に映し出されて、ややモヤがあるようです。この写真はコントラスト調整しているのでスッキリしていますが、実際にはもう少し白っぽく写っていました。
因島大橋方面。はやり僅かにモヤがあるようです。雨上がりなので空気が澄んでいる事を期待したのですが、ちょっとだけ残念。ただこの時点では低空の雲を感じられず、低い位置からの日の出を期待しました。
EOS-3とタイマーリモートコントローラーで長時間自動露出をセットしてから、一旦仮眠を採りました。
睡眠時間2時間で、4時過ぎに起床。4時40分ぐらいから展望台での撮影を開始しました。これは6時からのカットで、6時発のいつものフェリーをバルブ露出で狙いました。因島大橋の左端が切れていて、ちょっと構図を間違えましたが、、(^-^;。EOS-3で撮影している方は大丈夫だと思います。
空が少し焼けてきて、寝る前には無かった低空の雲が気になります。丁度日の出の位置が一番厚い、、
先々週の筆影山撮影の時にアートパノラマ170にフィルムを装填したままだったので、今日も連れ出しました。アートパノラマ、EOS-3、EOS 30Dの3台で長時間露光をするために、今日は三脚を3本持ち出しました。三脚だけで総重量は13kg。それ以外にカメラバッグが4つ。展望台まで少し歩きますので、これだけの機材を持ち込むのは重労働です。
612や617といった大画面フィルムでの長時間露光では、フィルム面浮動や巻き取り時のテンションによるフィルム移動があって苦労しますが(というか、事実上不可能)、今回はフィルムを装填して一枚目まで巻き上げそのまま2週間寝かせましたので、一枚目に限ってはテンションが無くなりフィルム面が安定している事が期待出来ました。そこで一枚目は月明かりの下で1時間超えの長時間露光をしてみました。レンズの絞りは開放F8にしましたが、センターNDフィルターを使いますので、実効F値はF15になり、1時間超えの露光時間になってしまいます。デジタルなら高感度+明るいレンズを活かして数秒でOKな状況なんですけどね。
今日は珍しく高空の雲があり、日の出を前に綺麗なサーモンピンクに焼けました。
そして日の出。低空の厚い雲の中からぼんやりとした赤い姿を現しました。
しかしその後はまた雲に隠れてしまい、暫くしてから雲の上から顔を出しました。低空の雲の影響か、海面はなかなか輝きません。
日の出から20分が経過して、やっと海面が輝きました。この情景をフィルムでも何枚か撮影して、本日の撮影を終了。低空の雲が残念でしたが、それなりにフィルムも消化出来たので、この季節の日の出撮影としてはまずまずでした。
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