なんとまあ、今回で100回目のつぶやきです。本人もビックリしています。ここまで続くと思わなかったし、内容にしても、こんな筈じゃなかったと思うことが多いです。100回記念(?)の今回は話題を変えて、「KENのつぶやき」そのものの背景とか、私が感じている事とかを書いてみましょう。
1. 「つぶやき」を始めたきっかけ、動機
ホームページを持つと、絶えず悩むのが更新ネタ(笑)。私の様なスタイルの写真のホームページの場合、毎週更新する事はまず無理です。そもそもの間違いの素は、ギャラリー形式を採って複数枚数の写真をテーマとして見せるスタイルを採用してしまったことです。このスタイルでは写真がある程度溜まらないと更新出来ません。サラリーマン故に撮影は週末だけですから、写真が溜まるのには1ケ月以上の時間が必要で、場合によっては何年もかかります。コスモスのギャラリーが未だに(2001年9月15日現在)作れていないのは、3年がかりで撮影しても変化に富んで気に入った写真が集まらないからです。またホームページ更新の為のスキャニングとかHTML化とか英訳をすると、それだけで1日潰れますので、ギャラリー更新する時間もなかなか採れません(休日の天気が良ければ撮影に出掛けますから)。
という訳で、ギャラリーだけでは更新ネタに困ることは前々から分かっていました。また、ギャラリーだけでは訪問される皆さんにとっても物足りない、という事も分かっていました(他人の写真って、一度見ればお仕舞いになりますよね)。だから、何か日記のような文章ネタのコーナーを作ろうという計画は、実はホームページ開設前から持っていたのです。偉大なる諸先輩の文章ネタ〜INFO
BAZARの「撮影日記」、へたっぴ写真館の「独り言日記」(最近インターネット上でみかけなくなりました)、そして某さん(お名前を失念しました)の「へぼカメラマン日記」(これも数年前に閉鎖になりました。)〜もKENの文章ネタコーナーの計画を考える原点になりました。そして手持ちの写真の掲載が一段落した2000年の正月にその計画は「KENのつぶやき」という形でスタートしました。
2. 当初想定した「つぶやき」のスタイルと誤算
「KENのつぶやき」を始めたころは、本当の意味で「つぶやく」程度の短文コーナーを考えていました。それは初期のつぶやきをご覧になれば感じて頂けると思います。No.2,
3,
4, 6あたりは小さなモニターでさえ画面スクロールが必要ない分量です(笑)。この程度のつぶやきは15分程度で執筆可能で、作る方も、恐らく読まれる方も気楽な内容でした。
この「つぶやき」の姿を変貌させた最初の誤算は私の性格にありました(^^;。 実は、私はとても凝り性です(現物に会ったことのある人なら誰でも知っているでしょう)。色々なことを徹底的に分析して突き詰めないと気が済まないという、面倒な性格を持っています。それでテーマがカメラのハードウェアに傾くにつれて内容が分析的になり、長くなって行きました。その転換点はNo.17の「EOS3用の縦位置グリップが欲しい」あたりにあったと思いますが、その伏線は某掲示板に投稿した記事を再掲載したNo.11〜13に既に現れています。続くNo.18-20のEOS1Vのインプレッション記事で凝り性全開となり、No.22「500mmと700mmの差」あたりで当初のシンプルなつぶやきへの回帰を模索してみますが無駄な抵抗と終わり、No.23「私の三脚の条件」あたりで方向性が定まってしまいました。
もう一つの転換点が、つぶやきへの写真の掲載です。イタリア出張の時の写真が結構面白くて、しかしギャラリーにするにはまとまりに欠けていたので、「つい」つぶやきに掲載してしまいました(No.31-36)。これ以後、つぶやきは「比較的長文」で時に「写真もある」スタイルになってしまいました。このスタイルの何が誤算かと言うと、執筆に無茶苦茶手間がかかるという事です(笑)。本来、毎週更新を実現するための「お手軽」な手段だったのに、ちっとも「お手軽」でないコーナーになってしまいました。現在のつぶやきは、文章ネタだけだとしても平均2〜4時間、写真が加わるとそれに数時間の制作時間がプラスされます。
なら、もとの「お手軽」の姿に戻せばいいじゃん!
所が、もうひとつの誤算がありました。それは読者の方が急速に増えてきたという事です。メールなどで感想や質問を頂く機会も増えて、多くの方とのつながりが出来ました。それ以外にもカウンターの数字に現れる、多くの方々の期待を無言のうちに感じるようになり、「よし、次のつぶやきは...」と、つい力を入れてネタを考え執筆してしまうのです(^。^)。
3. 今後の「つぶやき」
現在の「つぶやき」のスタイルはあまり長く続けられません。写真やカメラに対する考えやアイデアは色々と持っていますが、数には限りがありますし、既にそれらの多くを執筆済です。まだ執筆していない考えやアイデアは、執筆の前に実験とか体験とか調査が必要なケースが多く、執筆には時間がかかります。
新しい機材の使用記やテスト記も恒例の「つぶやき」ネタですが、ともすると「つぶやき」の為に機材を買うという悪魔のサイクルに陥りがちで、気を引き締めないと物欲が刺激されてお金が幾らあっても足りなくなってしまいます(^^; 不景気でボーナスも大幅カットになりましたので、その方向は自粛しないとね(^_^;
今後の「つぶやき」の計画ですが、当面は現在のスタイルを継続すると思いますが、いずれ撮影日記の方向に変えて行こうかと思っています。そうすれば「つぶやき」が私自身を今まで以上に撮影に駆り立てると思うからです。現在は「つぶやき」の為に機材研究や機材購入に走り、撮影が控え目になりがちなのです。
一方で、メールなどの反響から判断すると、読者の皆さんには機材の使用記が購入検討の為のお役に立っている様です。現在までの使用記/テスト記は、私個人にとっての珍しい商品、つまりピンホールレンズ、ソフトレンズ、MP-E
65mm F2.8 Macrophotoの様なものに偏っています。しかし読者の方への貢献度という意味では、それらに限らず一般的な機材を含めて書いた方が良いかな?とも思っています。前回のNo.99「Canon
EOS 55を見直す」はその第一歩です。こちらのテーマは基本的に既に機材もデータも使用体験もあるので、さほど時間をかけずに書けます。そしてより多くの「これから機材購入を考えられている方々」に参考となる「つぶやき」を提供できると思っています。
と、色々と書いてみましたが、自分で自分をコントロールしきれないのがKENの「KEN」らしいところ。今後の「つぶやき」の真の姿は誰にも分からないでしょう(笑)。所詮B型マイペース、おまけに最近健忘症、その時々の気の向くままに書いて行きます。
今後ともよろしく御愛読ください。150回目や200回目の頃に「つぶやき」をもう一度振り返ることにしましょうか(笑)。 |